Phew、15年ぶりソロアルバムは豪華ゲスト参加のカバー集

Phewが実に15年ぶりとなるソロアルバム「ファイヴ・フィンガー・ディスカウント（万引き）」を9月2日にリリースする。

1995年に「秘密のナイフ」を発表して以来、NOVO TONO、山本精一＆PHEW、Big Picture、MOST、B.E.Pなどさまざまな形態で活動してきたPhew。ひさびさにソロ名義に立ち戻った今回の作品では、全曲カバーという構成でボーカリストとしてのPhewの個性を浮かび上がらせる内容となった。

本作でカバーされるのは、寺山修司作詞の「世界の涯まで連れてって」「時には母のない子のように」や、永六輔作詞＆中村八大作曲の「どこかで」「夢で逢いましょう」、中村八大作曲で水原弘が歌った「素晴らしい人生」、これまでもライブのレパートリーとして歌われてきたエルヴィス・プレスリーの「Love Me Tender」、坂本龍一のアルバム「B2-UNIT」に収録された「Thatness and Thereness」、加藤和彦（ザ・フォーク・クルセダーズ）の「オーブル街」「不思議な日」「青年は荒野をめざす」といったナンバー。

全曲に参加したジム・オルークを筆頭に、石橋英子、山本精一、山本久土、山本達久（NATSUMEN）、向島ゆり子、bikke（Lovejoy）といった、Phew自身が「自分の歌の良き理解者ばかりだった」と語るアーティストがレコ－ディングに参加。録音＆ミックスは内田直之、マスタリングは中村宗一郎が担当している。

Phewが店主を務める雑貨ネットショップ・ベレケットでは、アルバム購入者に特典CD-R「5 finger discount」をプレゼント。このCD-RはゲストにPhewの飼い犬・ぼんちゃんを迎えた新録音源が収められ、LOSTAGEの五味岳久によるイラストが使用されている。

このアルバムを引っさげて、10月1日には東京・渋谷CLUB QUATTROでレコ発ライブが開催されることも決定。石橋英子（Pf）、ジム・オルーク（B, Syn）、向島ゆり子（Vl）、山本精一（G）、山本達久（Dr）、山本久土（G）という豪華布陣がバックバンドを務める。

収録曲

01. オーブル街（松山猛 / 加藤和彦）
02. 世界の涯まで連れてって（寺山修司 / J.A.シーザー）
03. 時には母のない子のように（寺山修司 / 田中未知）
04. Love Me Tender（Elvis Presly / PD）
05. Thatness and Thereness（後藤美孝 / 坂本龍一）
06. ふしぎな日（松山猛 / 加藤和彦）
07. どこかで（永六輔 / 中村八大）
08. 素晴らしい人生 （竹内伸光 / 中村八大）
09. 青年は荒野をめざす（五木寛之 / 加藤和彦）
10. 夢で逢いましょう（永六輔 / 中村八大）