上田大輔(関西テレビ) / 企業内弁護士が報道記者に転身、メディアのあり方を真正面から問う
近年、注目を浴びているテレビ局発のドキュメンタリー映画。連載コラム「テレビマンが作るドキュメンタリー映画」では、普段はテレビ局のさまざまな部署で働く作り手に、会社員ならではの経歴や、テレビと映画の違い・共通点をテレビマン目線で語ってもらう。第6回では、全国で順次公開中の「揺さぶられる正義」で監督を務めた関西テレビ・上田大輔にインタビューを実施。同作では、揺さぶられっ子症候群(SBS)についての長年にわたる取材を通し、司法とメディアのあり方を問う報道に挑んだ。本記事では、企業内弁護士として入社し、ドラマの法律監修にも携わった経験や、SBS事件の当事者との対話の中で生まれた覚悟、映画好きである上田が影響を受けた青山真治の監督作「EUREKA(ユリイカ)」についても語ってもらった。