第75回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に選出された映画「ミックスモダン」が、2月7日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。
同作は、罪を犯すことでしか自分を感じられなかった少年・西村勇人が、生きる意味を見つめていくヒューマンドラマ。大阪でお好み焼き屋を営む木内博之、園子の夫婦は元受刑者や少年院出身者を雇いながら社会復帰の手助けをしている。そこで新入社員として採用され、真面目に働き始めた勇人。しかし、ある出来事をきっかけに再び昔の仲間と連絡を取り、クラブで出会ったユキハに惹かれていく。
監督・脚本を担当したのは、これが初の劇場公開作品となる
映画「フライガール」「生きない」の
藤原は「社会の中で立ち直ろうとする人たちの現実を描きたいと思いました。一度つまずいた人が再び働き、生きていく。その過程には支える人の存在があり、同時に偏見もあります。その両方が、私たちの社会をかたちづくっているのだと思います。この作品が、そんな現実に目を向け考えるきっかけになることを願っています」とコメントしている。
同作は3月にフランスでの公開も予定。ベルリン国際映画祭パノラマ部門最高責任者のミハイル・スツーツ、国際刑事裁判所 判事・所長の赤根智子によるコメントも以下の通り。
ミハイル・スツーツ(ベルリン国際映画祭パノラマ部門最高責任者)コメント
まだ生まれてこない命も含め、諦めないひとへの愛情が感じられた。
決してテーマを言葉で説明するのではなく、登場人物たちが懸命に目の前の問題と格闘している姿がとても丁寧で感動的だ。枠にはまらないカメラワークとフィルムのような画質感がドキュメンタリーを観ているようでどんどん物語に引き込まれていった。
赤根智子(国際刑事裁判所 判事・所長)コメント
過ちを犯した少年の立ち直りへの努力と周囲の温かい人たちの物語、涙が止まりませんでした。
後悔、反省のみではなく希望を糧として生きようとする勇人を応援しながら、理不尽さには拳を握り、大阪の温かさと味に癒やされます。
世界から戦争も犯罪もなくなることはないかもしれない。しかし、日本には保護司もいるし、協力雇用主もいる。
この映画は、特にこれから日本を支えていく若い世代に見てほしいです。
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両儀織 @Myfavorite_A_45
@eiga_natalie サムネに惹かれるよなぁ