同じ障害や経験を持つ仲間(ピア)同士が支え合う活動、ピアカウンセリングの日本におけるパイオニアの1人、安積遊歩(あさかゆうほ)の軌跡と現在を追ったドキュメンタリー映画「遊歩 ノーボーダー」が、5月23日より東京・ポレポレ東中野ほかで公開される。
1956年生まれ、福島県出身の安積は幼い頃から学びをあきらめさせられ、障害や性別によって差別し、排除しようとする社会に憤りを抱えてきた。そんな中、福島の脳性まひ者による障害者運動団体「福島県青い芝の会」や、米国留学における自立生活運動、そしてフェミニズムを糧に日本初の自立生活センターの設立に尽力し、国際会議にも参加。優生保護法を変えるきっかけにもなった。
「遊歩 ノーボーダー」では、では、安積のパワーの源とその思いを受け止めてきた人々を映し出す。激しくぶつかり合う姉の安積と父親の間で揺れ動いてきた妹・神野愛子さんや、同じ特徴を持って生まれ、海外で障害のある人の権利向上を図る安積の娘も登場する。監督を務めたのは、プロデューサーとして「どうすればよかったか?」を世に送り出した淺野由美子。これが監督デビュー作となった。撮影・編集・プロデューサーは「どうすればよかったか?」の監督・
淺野、藤野、安積のコメントは下記にまとめた。なお「遊歩 ノーボーダー」の製作は動画工房ぞうしま、配給は東風が担う。
淺野由美子 コメント
遊歩さんの自由な発想と自分らしさを妥協しない姿勢。
目の前にある困難も、社会の不正義も、
その知性とユーモアで真っ直ぐに切り拓いてきたパンクな生き様にココロ震えました!
藤野知明 コメント
まだ「どうすればよかったか?」の編集が始まる前のこと。
私の共同制作者、淺野由美子さんはこの何年間も、私の監督作を支えてくれていました。
しかし私の作品は淺野さんに経済的な恩恵をもたらすことはありませんでした。
そこで私は「お金は無いですが、もし淺野さんが撮りたいものがあれば、撮影や編集でお返ししますから、いつでも言って下さい」と伝えていました。
2022年のある日、淺野さんからメッセンジャーで連絡がきました。
「遊歩さんに、あなたを撮りたい!と言ったら、『ぜひぜひ記録してほしい』と返事があった」と書いてありました。
それが「遊歩 ノーボーダー」のスタートでした。
安積遊歩 コメント
私の心の中には常に、生まれたばかりの私と妹と娘がいる。三人は何の疑問もなく人々に愛されるに値する存在であることを知っている。その一点ゆえに、自分たちもまた人々を深く愛していることを知っている。
この物語はその事実を全ての人の現実にひろげたいと考えての作品である。誰もが、自分自身でいることに完璧にくつろげるはずだ。今は全くそう思えなくても、この作品との出会いを通して、その冒険に一緒に旅立ってくれたら幸いである。
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【情報】「どうすればよかったか?」プロデューサーが監督デビュー、安積遊歩の軌跡追う(映画ナタリー・03/23)
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