日本育ちのミャンマー人映像作家ティンダンによる「めぐる」「エイン」の同時上映が決定。3月6日より東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。ティンダンは2021年4月、クーデター後のミャンマーで取材中に「市民の抗議デモを支持した」などとして拘束され、約2年にわたって刑務所に収容されていた。
「めぐる」は小さな行動が見知らぬ誰かの運命を変えるさまを描く群像劇。就職活動に奔走する女子大生、吐きダコのある少女、崩れかけた家族を抱える息子と父親、学校でいじめを受ける少女たちの人生が、1本の電車の遅延をきっかけに交差していく。
ティンダン自身の経験をもとに、人間関係、アイデンティティ、家族をテーマに据えた「エイン」。主人公は家族でミャンマーから移ってきて1年になる少年アウンメインだ。級友、家族、日本人、すべてが敵のように見えていた思春期の少年が、弟と家出することで成長するさまが映し出される。日本映画学校(現・日本映画大学)の卒業制作として作られた1本で、コダックの製作支援活動によってサポートされ16mmフィルムで撮影された。キャストにはフォン・テェッキン・ウィン、ピイ・ピョオ・パイン、タ・タン・モウエ、スウィ・スウィ・ウィン、
ティンダンのコメントは以下の通り。
ティンダン(監督)コメント
「めぐる」は特別な出来事を描いた作品ではありません。
誰かの日常の中で、静かに起きている「変化」や「循環」を見つめた映画です。
人は、失ったものや過去に囚われながらも、出会いや時間によって少しずつ前に進んでいく。
その過程はとても小さく、時に見過ごされてしまいますが、確かに「めぐって」います。
映画学校時代の仲間が、制作を快く引き受けてくれて完成しました。
映画館という空間で、この物語が観る人それぞれの記憶や感情と重なり、
新しい何かが静かに動き出すきっかけになれば嬉しいです。
「エイン」は、異なる文化や言語の中で生きる家族の物語です。
6歳で来日して日本で育った僕が感じた経験を通して描いた作品ですが
この映画で描きたかったのは、「外国人の物語」ではなく、
誰もが抱える“居場所を探す気持ち”そのものです。
子どもたちの視点を通して見えてくる世界は、残酷でありながらも、とても正直です。
笑われること、傷つくこと、そしてそれでも誰かと繋がろうとすること。
この映画が、観る人自身の子どもの頃の記憶や、今そばにいる誰かを思い出す時間になればと思っています。
2006年当時、劇場公開のお話もありましたが様々な事情で叶いませんでした。20年の時を経て
公開できるこの機会に是非観て頂きたいです。
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