おしりが前にあるヒーローが大活躍、谷口崇の個人制作アニメ「おしり前マン」長編映画化

“おしり”が前にあるヒーローが主人公のアニメ「おしり前マン」が映画化。「おしり前マン ～復活のおしり前帝国～」として3月20日より公開されるとわかった。

「おしり前マン」は監督・脚本・作画・編集・声・歌まですべて1人で手がける“自主制作アニメ”で注目を集めた谷口崇によるヒーロー作品。劇中ではおしりが前にある普通のサラリーマン・前尻（まえじり）が街の平和を守るさまが描かれ、その脱力感あふれるシュールな世界観が話題に。これまでゲーム化やCMコラボ、マンガ連載、ガチャガチャ展開などが行われてきた。

映画では物語・キャラクター・映像表現のすべてがスケールアップ。物語は、おしりが前になる薬「シリマエナーレ」が街に出回り、かつてない混乱へと巻き込まれていくことから展開する。その原因を探るために製薬会社へと潜入したおしり前マンは、「おしり前帝国復活計画」と記された文書を発見。そこにはかつて存在した「おしり前帝国」が、“おしりが後ろの人たち”によって滅ぼされたことが書かれていた。そして復讐と帝国の復活に燃える謎のボスが裏で動き出していることを知ったおしり前マンは、かつての師・おしり前レジェンドに修行を依頼する。

これまで「森の安藤」など数々の作品を発表してきた谷口。彼は「おしり前マン」に関して「自分の中でとても思い入れがあり、いつか映画化できたらと夢見ていました」とコメントした。なおYouTubeでは予告編が公開されており、谷口自ら声優を務める本編の一端や歌唱シーンなどが確認できる。

「おしり前マン ～復活のおしり前帝国～」は東京・新宿武蔵野館ほか全国でロードショー。配給はSAIGATEが担当する。

映画「おしり前マン ～復活のおしり前帝国～」予告編

谷口崇 コメント

おしり前マンは、おしりが前にあることが特徴的なヒーローなので、自分の中でとても思い入れがあり、いつか映画化できたらと夢見ていました。そしてついに、おしり前マン10周年という年に映画化が決まり、いざストーリーを考えるとなると、そういうヒーローがこれまであまりいなかったということもあり、それがうまく伝わる作品にすることができるのか、不安もあったのですが、たくさんの方に支えていただき、そうすることができました。おしり前マンの魅力が存分に詰まった映画を、ぜひ劇場でご覧いただけますと幸いです。