映画「
同作は、田舎に移住したミュージシャン志望のティムと小学校教師ミリーが森で道に迷い、不気味な地下洞窟で一夜を過ごしたことから始まるボディホラー。その直後にティムは突然意識が混濁し、体が勝手に暴走する奇妙な症状に悩まされるようになる。異変がミリーの身にも移ると、2人は磁力に引き寄せられるかのように互いを求め始め、やがて彼らが育んできた愛と人生すべてがその現象に侵蝕されていくのだった。「プロミシング・ヤング・ウーマン」の
「この映画が私の大好きな国、日本で公開されることになり本当にうれしいです」と挨拶するシャンクス。制作経緯を聞かれると、パートナーとの付き合いが17年目になることを明かし「常に一緒に生活し、同じ空気を吸い、交友関係も一緒で長年変化がない状態を過ごしてきました。どこで僕が終わり、どこから彼女が始まるのか境界があいまいになり始めたとき、『人生を共有する』というテーマについて考え始めました」と答える。さらに友人カップルが破局したことに触れ「片方とは交流が続きますが、片方とは会えなくなってしまいました。『彼らは自分の一部を剥ぎ取られるような感覚なんだろうな』と想像して、少し恐ろしく感じ、それも物語の起源となったんです」と明かした。
ある観客からは「日本のホラー映画を思い起こさせる演出がいくつかあったように感じましたが、Jホラーからの影響は受けていますか?」と質問が。シャンクスは「100%影響を受けていますよ!」と応じ、アメリカの「ザ・リング」を観たことで気になった日本オリジナル版の「リング」が初めて触れたJホラーだと告白。「そこからハマって『呪怨』シリーズなども観ました」と振り返ったのち、黒沢清の名を挙げながら「ミリーがすりガラスに顔を寄せるシーンは『回路』をオマージュしています」と打ち明ける。三池崇史の監督作も大好きだそうで、『オーディション』はとんでもない作品ですよね!」と熱量たっぷりに語った。
劇中で流れるスパイス・ガールズの楽曲は脚本の段階から使用を決めていたそうで、シャンクスは「『ティムがこう言う、ミリーがこう言う、そしてスパイス・ガールズがこう言う』と書き込んでいたんですが、その時点では権利は取得していなかった」と回想。ブリーとフランコが資金を援助したことから、使用許可に結びついたという。シャンクスはプロデューサーとしても参加した2人に「彼らが私の作品を守り抜いてくれました。制作会社や出資者たちと話をつけてくれる頼もしい存在」と感謝していた。
近年「サブスタンス」をはじめとするボディホラー作品が注目を集めていることに話が及ぶと、シャンクスは同ジャンルに惹かれる理由を「“自分の内面を救う物語”だから」と説明。敵と戦うスラッシャー作品とは異なり、「自分の体内の問題だから逃げられないという怖さがある」と言及する。また「誰でも大きな病気になったり、ウイルスが体内に入ってきたりすることに恐怖心があると思います。我々には体と奇妙な関係があって、自分が体の変容を求めることもあれば、体に裏切られることもある。私たちは自分の体とどう付き合っていったらいいのかというのは、永遠の問題です」と言葉に力を込めた。
「トゥギャザー」は2月6日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかでロードショー。
映画「トゥギャザー」予告編
関連記事
リンク
関連する人物・グループ・作品
タグ
tAk @mifu75
【イベントレポート】「トゥギャザー」のワンシーンは黒沢清「回路」のオマージュ、監督がJホラーの影響語る https://t.co/Q0CRHzolGT