「ラストマン」はユーモアが強み、福山雅治が大泉洋と向井康二の掛け合いに「素晴らしい」

「映画ラストマン -FIRST LOVE-」のワールドプレミア舞台挨拶が本日12月18日に東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの福山雅治、大泉洋、永瀬廉（King & Prince）、今田美桜、月島琉衣、寛一郎、木村多江、吉田羊が登壇。スペシャルドラマ「ラストマン－全盲の捜査官－ FAKE／TRUTH」に出演した松本若菜、吉田鋼太郎、向井康二（Snow Man）のほか、監督の平野俊一も参加した。

事件を必ず終わらせる最後の切り札“ラストマン”と呼ばれる全盲のFBI特別捜査官・皆実広見と、並々ならぬ正義感を持った警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗の活躍を描いたTBS日曜劇場「ラストマン -全盲の捜査官-」。ドラマの2年後を描いた「映画ラストマン -FIRST LOVE-」では、再び日本を訪れた皆実と彼に呼び出された心太朗が、ある事件のために北海道へ向かう。福山が皆実、大泉が心太朗を演じた。

北海道やニューヨークでも撮影が行われた同作。福山は「当然ながらいい雰囲気で、普段の会話のユーモアがそのまま作品に反映されていく。これが『ラストマン』の強みですよね」とアピールする。撮影中に自身のモノマネをしていたという大泉を見やり、「もはや皆実さんのまねをしてたのか、福山のまねをしてたのかわからないですが……」と切り出すと、大泉は「僕もわからないですよ。とにかく福山さんのまねをしたい一心で！」と反応。福山は「こんなユーモアが練り込まれております（笑）」とまとめた。

続けて大泉も撮影を思い返し、「映画・ドラマで計4カ月ほど撮影していました。映画ではロケをすることも多くて、キャストともごはんに行けた」とニコニコ。スペシャルドラマで内閣総理大臣・五ノ橋義実を演じた吉田鋼太郎に触れ、「台本を作っている段階で（スタッフに）『こんなに癖のある総理大臣いますかね？』と問いかけたんですが、『吉田さんがやってくれるんですけど』と言われて『……ありだな』と（笑）」と回想する。吉田が「撮影がお休みの日でも、わざわざ差し入れを持ってきてくださったんですよ！ もう頭が上がらない」と感謝を述べると、大泉は「ただただ、松本若菜に会いたかっただけ（笑）。同じシーンがなかったから」とジョーク交じりに発言。播摩みさき役の松本はその様子を見守りつつ「でもね、大泉さんがいらっしゃったら福山さんがパーっと笑顔になっていましたよ」と証言していた。

護道泉役の永瀬は、連続ドラマ版から引き続き参加したことについて「2年ぶりだったので、探り探り現場に入りましたが、とにかく大泉さんがいつもの調子で笑わせてくるので緊張が解けました」とコメントする。「なんか違う番組の主役の人のまねをしているんですよ……お茶を持って」と語りかけると、大泉は「刑事ものなんだから（杉下）右京さんがいる可能性もあるだろ！」とドラマ「相棒」にかけたモノマネだったと告白。「いやいや、右京さんはいないんですよ！」とツッコミを入れる永瀬は「回を重ねるごとに上手になっていく。もう本物にしか見えなくなってくるんです」と訴える。技術支援捜査官・吾妻ゆうき役の今田も「“右京さん”をやっている大泉さんの記憶ばっかり残ってます（笑）。窓越しにずっとやられていて、なんだ楽しそうだなって」と続いた。

敏腕刑事・佐久良円花役の吉田羊は「皆実さんとご一緒するシーンはバディを務めなければならないので、大変さを痛感しました。心太朗さんとは互いに気がありながらも、知らないそぶりをしている関係性でしたね」と述懐。連ドラ版の途中から登場するデボラジーン・ホンゴウ役の木村は、「ドラマを観ていて『デボラさんって金髪な人が演じるんだろうな』と思っていたら“和風”の私で（笑）。アウェイ感があったのですが、福山さんをまねする大泉さんに助けられました」と振り返る。

そして映画で皆実の初恋の人の娘であるニナ・イワノワに扮した月島は、「脚本を読み、改めてスケールの大きさに気付かされました。どのシーンにも意味がある。この脚本を超えられるような芝居をしなければと、役に正面から向き合いました」と言葉を紡ぎ、大泉から「素晴らしい！（永瀬を見ながら）こういうことを言わないと」と賛辞を送られる。テロ組織の最高幹部グレン・アラキ役の寛一郎は「できれば仲間役がよかったですが……僕は悪役で」とポツリ。「でも衝立の手前側で特殊メイクしてたら、奥でずっと福山さんと大泉さんがイチャイチャしていた。素晴らしい現場でした」と語った。

向井はスペシャルドラマでテレビ局の元番組ディレクター・栗原幹樹役を担った。彼は「こんばんは！ ラストマンの……あ、Snow Manの向井康二です！ これ、昨日からずっと言おうと考えてました」と元気に挨拶。「『こうちゃんいいね』ってみんなが言ってくれたら、きっと監督のもとに届いてもう1回使ってくれるかもしれない」と客席を見やる。さらに大泉が「でももう（演じたキャラが）死んじゃったから……」と言うと、「いやいや、死んでないから！ もしそうだったらネタバレですよ！」と焦る様子も。大泉が「“死んでない”というのもネタバレだからな！」と追い詰めると、向井は「いや『FAKE／TRUTH』なんで」とドラマのタイトルを引用して冷静に答え、福山を「このやりとり、台本ないですからね。素晴らしい」と驚かせていた。

「映画ラストマン -FIRST LOVE-」は12月24日より全国でロードショー。「ラストマン－全盲の捜査官－ FAKE／TRUTH」はTBS系で12月28日に放送される。