映画「
斜線堂有紀の同名小説をもとにした本作は、内気な高校生・宮嶺望(みやみねのぞむ)とクラスの人気者・寄河景(よすがけい)のラブストーリー。宮嶺は、同級生の不審死が頻発したことから「大好きな景が殺人犯かもしれない」と疑惑を抱く。長尾が宮嶺、山田が景を演じた。
イベントの冒頭、鑑賞後の観客に向け、本作の「この恋は、純愛か洗脳か──」というコピーにちなんだ「宮嶺と景の関係は純愛だと思ったか、洗脳だと思ったか」というテーマで拍手投票が行われた。偏りのない結果に、長尾は「意見がこんなにも違うのはうれしいことですし、興味深いですね」、山田は「洗脳のほうが若干多かったのかな? 観てくださる方によっていろんな捉え方があるんだなと思いました」とほほえむ。長尾はなにわ男子のメンバーと一緒に映画を観たことを報告し、「メンバーも『どっちなんだろう?』と反応してくれて。終わり方が独特なので、みんな噛み締めてくれている感じでした」と伝えた。
「一押しのシーンは?」という質問が飛ぶと、根津原あきら役の醍醐は「僕が『この学校で誰が一番偉いか教えてやるよ』と言うシーンです。人生で二度と言うことはないだろうなと」と振り返る。また善名美玖利役の中井が「景と屋上で対峙するシーン。私は屋上を歩くのが怖かったんですけど、山田さんはスタスタ歩いていて、『肝が据わってるなあ』と思っていました」と伝えると、山田は「私も怖かったです! 内心ヒヤヒヤでした」と打ち明けた。
木村民雄役の中川は「宮嶺をいじめるシーンでは、長尾さんが毎回『もっと本気で来ていいよ』と言ってくださっていました」と長尾の現場での様子を伝え、緒野江美役の上原はある重要な場面に言及し「完成した映画を観て、醍醐さんの受け(の演技)や、カメラから見えない場所でタイミングをしっかり教えてくださったスタッフさんなど、みんなの力が合わさってあのシーンができていたんだなと実感しました」と感謝する。また小林と井本はそろって景のスピーチのシーンと回答。氷山麻那役の小林は「何回テイクを重ねても鳥肌が止まらなくて。その内容にも、表情や言葉の抑揚にもゾワゾワしていました」、大関華役の井本は「試写を観て、こんな顔していたんだ……とゾワっとしました」と語っていた。
イベント終盤には「もっともピュアだった」と思った経験についてのトークも展開された。山田は「小さい頃なんですけど、送電線をつないでいる赤と白の鉄骨をずっと東京タワーだと思っていました(笑)」と回答。長尾は「俺もシルバーのやつ通天閣やと思ってた!」と共感しつつ「今、自分がピュアだなと思うのは、東京に出てきてもう4、5年経つんですけど、まだ東京タワーを見たときは写真撮ってます」と口にし、客席には温かい笑い声が広がった。
「恋に至る病」は全国で公開中。
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Shailesh Pal @Shailes01706011
@eiga_natalie 監督やキャストの皆さんが揃ったレポート、作品への愛が感じられますね🦋