10月3日に公開を控える映画「
インフィニティが演じたウィラは、かつて革命家として活動していた父親ボブと軍人ロックジョーの因縁から突然窮地に立たされる役どころ。Apple TV+のドラマ「推定無罪」でも知られる彼女は、同作の撮影中に「ワン・バトル・アフター・アナザー」のオーディションのため、俳優が自分自身で録画・撮影するビデオ(セルフテープ)を送ったそう。
インフィニティは「キャスティングのプロセスはとても長かった。動画を送ってから、1カ月後に連絡があって、俳優同士の相性を見るために台本の読み合わせに来てほしいと言われた。そのあとも台本の読み合わせに何度か呼ばれて、監督のポールとも会って話した。だけど自分がこの役に決まったということは、ずいぶんあとになるまで教えてもらえなかった」と振り返る。監督の
この映画はディカプリオ演じるボブが娘を探し続ける物語だが、感情面でもっとも激しい表現を求められるのがウィラだ。彼女は冴えない父と二人暮らしで育つが、母親の影響も大きい。「私が一番参考にしたのは、母である革命家ペルフィディアの存在だった」と振り返るインフィニティ。「ペルフィディアとウィラの関係は、ボブとウィラの関係ほどしっかりしたものではない。それでも私は、母と子の絆を、内なるエネルギーとして持っておきたかった。それが役作りにもっとも大きな影響を与えたと思う。まだ(ペルフィディア役の)テヤナと会う前だから、ポールやレオから聞いたテヤナの話の中から想像して演技の参考にしました」と笑顔で教えてくれた。
ボブの妻で革命家のペルフィディアを演じたテイラーは、映画の前半を力強く牽引。途中でこつぜんと姿を消すが、娘であるウィラを通して映画全編にわたり存在感が持続する重要人物だ。テイラーは「完成した映画には心から感激した。だって自分は映画の中で姿を消してしまうのに、その後半が観られるってすごいこと」と力説。ボブの革命仲間デアンドラを演じたホールも「あなたの存在感は最後まで残っている」と応じ、インフィニティも「その通り!」と断言する。
「私の出演時間は40分間だから、けっこう長い時間出ていると思うけど、ほぼ3時間も長さがある映画だと、それほど長くは感じない」というテイラーのコメントを受け、ホールは「あなたは物語を牽引するカタリスト(触媒的存在)だから、作品全体を通して存在感がある」と指摘。テイラーは「そうね。映画を観ているときは格別の気分だった。まるで長い旅のように楽しんだ。娘のウィラはまるで小さなペルフィディアのようでうれしくなった。母親の気質を受け継いでいるし、しっかりしていて恐れ知らず。“どうか気を付けてね。私はそばにいられないのよ”という気持ちで観ていた」と、母親目線でウィラの奮闘を見守ったことを明かした。
そしてホールが演じたデアンドラは、そんな母と娘のことを誰よりも知る人物。彼女の視点で母娘の関係を見つめたホールは「ペルフィディアが本当に娘を愛していたことを知っているし、彼女なりの理由があって自分の道を進んでいたことも理解している。人生には別れがつきもの」「おそらくペルフィディアは、少し道を見失っていた時期があった。でもデアンドラには彼女の本当の気持ちがわかる。そして、彼女はウィラのことも愛している。ウィラは革命組織“フレンチ75”の子供であり、次の世代の希望となる存在」と、本作が示す道筋を語っている。
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大役を射止めたチェイス・インフィニティ
3人の女優が語る映画「ワン・バトル・アフター・アナザー」独占インタビュー到着
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