本作は、ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害に苦しむ妻たちが、絶望の果てで生きるためにたどり着いた“究極のシスターフッド”を描くミステリー。主人公は、夫からの数年にもわたる日常的なDVにより自己喪失し、暴力を受ける自分が悪いと考えるまでに至っている主婦・紀子(のりこ)だ。彼女は逃げだした先の病院で、ある人物と出会う。そして導かれた江ノ島の一軒家で、自分と同じ境遇の女性たちと共同生活を送ることに。紀子は本来の自分と豊かな生活を取り戻していくが、その家に敷かれた秘密のルールにぶつかるのだった。
“ある家で人生を取り戻していく女性たち”と、“女性の変死体の真相を捜査する刑事”という2つの視点で展開していく本作。多部が紀子を演じ、脚本を「いりびと-異邦人-」の関久代、演出を「AWAKE」「俺ではない炎上」の
多部は「久しぶりにすごく重めのドラマに参加できるなということ、そしてDV被害者という、今まで演じたことのない役柄を演じることが楽しみです。ハードな描写も多いですし、精神的に追い詰められた女性たちが集まっているちょっと異様な空気を、どのように映像で表現していくのか、まだ想像ができていません」と吐露した。佐野、山田、関のコメントは記事後半に掲載している。
全5話の「連続ドラマW シャドウワーク」は、毎週日曜22時よりオンエア。
「連続ドラマW シャドウワーク」放送・配信情報
放送局・放送日時
WOWOWプライム 2025年11月23日(日・祝)スタート 毎週日曜 22:00~
※第1話無料放送
配信
WOWOWオンデマンド 2025年11月23日(日・祝)スタート 毎週日曜 22:00~
※第1話無料配信
スタッフ・キャスト
原作:佐野広実「シャドウワーク」
脚本:関久代
演出:山田篤宏
出演:多部未華子 ほか
音楽:
多部未華子 コメント
久しぶりにすごく重めのドラマに参加できるなということ、そしてDV被害者という、今まで演じたことのない役柄を演じることが楽しみです。ハードな描写も多いですし、精神的に追い詰められた女性たちが集まっているちょっと異様な空気を、どのように映像で表現していくのか、まだ想像ができていません。
紀子はあまりセリフの多い役ではありませんが、夫以外には自分の本音をちゃんと述べられるし、女性として生きていくということを見失っていない人物です。傷ついた紀子が、生きようとする力強さを持った女性たちと出会って変わっていく姿をうまく演じられるか心配ですが、私が脚本を読んで面白いと思った紀子の心の変化を、頑張って演じられたらと思います。
ドラマですので、視聴者の皆様にはとにかく楽しんで見ていただけたら十分です。シェルターに集まる女性たちがタッグを組んで何かを果たしていく。その展開に驚きつつも、どのような結末を迎えるのか、見届けてほしいなと思っています。
佐野広実 コメント
ドラマ化が決定したとき、どう表現されるのか期待がふくらみました。題材がDVですので、なかなか映像化がむずかしいのではないか。そう思っていましたが、今回脚本を拝読して、なるほど映像にするとそうなるのかと勉強になりました。主演の多部未華子さんは自然体のイメージがあるので、紀子を等身大で演じていただけるのではないでしょうか。この作品に出て来る多くの人物は、それぞれドラマの中で「決断」を迫られます。そこが「見どころ」だし、錚々たる俳優陣がいかに「決断」を演じるかにも注目です。視聴されるみなさんもDVを他人事と思わず、一緒に「こういうとき、自分ならどうするだろう」と思いつつ観ていただけると嬉しいです。
山田篤宏 コメント
「シャドウワーク」という非常に面白い原作を初めて読んで以来2年強、練りに練った脚本をようやく撮影できる段階になりました。WOWOWの連続ドラマWはずっと憧れの舞台でしたので、自分の全力を尽くして取り組みたいと思っています。
本作は重たいテーマとサスペンス性を持つ話ではありますが、その一方で、共同生活を通じてお互いを支え合い、認め合い、慈しみ合う女性たちの、穏やかな物語だとも思っています。
多部未華子さんをはじめとする大変魅力的な女優陣・出演者・スタッフの皆様と連帯し、静かに、そして力強く生きる彼女たちの姿を、協力しながら作り出していくことを楽しみにしています。
関久代 コメント
「シャドウワーク」を手に取り、読み始めてすぐ(三分の一あたりで)本を閉じたことを思い出します。あまりに面白く、読み終えたくない気持ちが半分、それほどの小説の映像化に携わる緊張と不安が半分ありました。ただ読む手は止まらず、真っすぐに胸をえぐられました。執筆が始まってからは、この感動が伝わるものにしたいと思い、監督やプロデューサーの皆さんと何度も何度も打ち合わせを重ねました。佐野先生の世界にどこまで近づけたか分かりませんが、皆さんのおかげで脚本が仕上がり、映像化されていきます。
とんでもなく素晴らしい出演者の皆さま、凄腕職人にしか見えないスタッフの皆さまが集結してくださいました。どんな温度を持ってこの物語が昇華するか、見届けていただけたらと思います。
この作品がどこかの誰かへのエールとなりますように。
みずいろ @Myfamilyinu
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