映画「
同作は、ある日突然SNSで殺人犯に仕立て上げられて炎上した男・山縣泰介が主人公のミステリー。大手ハウスメーカーの営業部長で、身に覚えのない事件により世間から追い回される山縣を阿部が演じた。
阿部は「脚本を読んで、これが現実に起きたら本当に怖いなと思いましたし、山縣泰介という役を楽しんで演じさせていただきました」と挨拶。そして「僕自身はSNSをやっていないので、リツイートの意味やその重大性がわからなかった。ですよね、夏川さん。知っていましたか?」と年齢の近い夏川に共感を求めつつ「携帯メールを打つのも遅いし、今でもネット社会には付いていけていない。そういう意味では僕にぴったりの役でした」と述べた。
また“危機一髪のシーン”ではパンツ一丁の半裸だったという阿部。山田が「本当にパンイチになってくれるのかな?と思ったけれど、体もバッチリと仕上がっていた」と12月の撮影を振り返ると、阿部は「冬場にパンイチは正直キツいかなと思いましたが、現場に入ったらプロ意識で」と俳優魂をのぞかせた。
殺された被害者の友人であり、泰介を追う謎の大学生役の芦田は「阿部さんとはシリアスなシーンが多くてお話をする機会がなかったので、次はお話ができるような作品でご一緒したいです」と期待を込める。対する阿部は「小さい頃から映像で観ていますから、大人になったなあと思いました」と目を細めつつ、司会者から連絡先交換を提案された際には「SNS? LINEならばできますよ」と言って観客を笑わせた。
夏川とは6歳の頃に共演したという芦田が「今回は短い時間での共演でしたが、控室でごはんを一緒に食べさせていただいたりと、久々にお会いできてうれしかったです」とニッコリ。夏川も「相変わらずかわいくて、お芝居もしっかりしていて頼もしかったです」と再会を喜ぶ。
藤原は阿部との共演を回想して「そこまで言葉を交わす役ではなかったですが、阿部さんは目の奥から伝わってくるエネルギーがあって、お芝居をしながら感動しました」と口にする。また泰介の同僚役を担った板倉は、阿部との初共演に興奮した様子。「本当に会えるのかよ!と思った。阿部さんを助手席に乗せて車で走る場面では、大スターの命を預かっているわけですから、教習所の卒検よりも緊張しました」と振り返った。
阿部と夏川が夫婦役を務めるのは今回で4度目。夏川が「阿部さんは目力が強い」と言うと、阿部もすかさず「いや、そちらのほうが強いと思いますよ」と笑う。さらに夏川の「阿部さんとは毎回新鮮な気持ちでご一緒することができます」という言葉には阿部が「気心知れた女優さんで、毎回的確な演技をしてくれます」と返し、深い絆をうかがわせた。
映画にちなんだクイズ企画も実施された。「これまでに誤解を招いて大騒動になった or なりかけたエピソード」をそれぞれが発表し、嘘エピソードを観客が当てる企画だ。板倉の「飛行機内でクシャミをして鼻フィルターが前の座席まで飛んでしまった」が観客から疑われたものの、実は芦田の「大学の期末テストで試験会場の教室を間違えた。危うく単位を落とすところだった」が虚偽の話だった。
また今回、主題歌が
最後に山田は「炎上ではなく、いい感想でSNSをあふれさせていただけたらうれしいです」と願いを込めて挨拶。阿部も「最近は強い役が多かったので、こうして追い込まれていく男も楽しいと思いました。人間は追い込まれて本気で何かをやっていると、それだけでクスッと笑える。エンタテインメントとしてぜひ最後までお楽しみください」と会場に語りかけた。
浅倉秋成の小説をもとにした「俺ではない炎上」は、9月26日より全国ロードショー。なお会場のコメント動画とは別内容のWANIMAによるテキストコメントは下部に掲載している。
※「▽おっかない▽」の▽は炎の絵文字
WANIMA コメント
今回「俺ではない炎上」の映画のお話を聞いて、自分たちにしか書けないと思い、集中して思いを込めてこの曲を作り上げました。かなり攻めた曲になっていると思います。ここまで言って良いのかなと思うくらい炎上についての思いをぶつけた曲です。
聞いていただいたら、スカッとする気持ちになれると思います。むしゃくしゃする気持ちになった時には是非この曲を聴いて気持ちを吐き出して欲しいです。
阿部寛の映画作品
リンク
竹澤収穫(映画と古本と、あと何か) @gadget9007
【イベントレポート】「#俺ではない炎上」阿部寛、プロ意識で冬場にパンイチに 妻役・夏川結衣とは和気あいあい(写真13枚)#山田篤宏 https://t.co/wCZjgl3oI3