「マルコヴィッチの穴」「エターナル・サンシャイン」の脚本や「脳内ニューヨーク」「もう終わりにしよう。」といった監督作で知られる
本作は、引きこもりの老人が90年かけて製作した上映時間90日の映画にまつわる物語。冴えない映画評論家のB・ローゼンバーガー・ローゼンバーグはその映画を空前絶後の傑作だと確信するが、上映中に作者が急死し、フィルムも火事で失われてしまう。そして映画を復元しようとするローゼンバーグのもとに、映像技術「ブレイニオ」を携えた未来人が出現。この技術によってローゼンバーグは映画の裏側の「不可視の世界」へ入り込めるようになり、夢・映画・現実の境界が徐々に崩壊していく。映画に登場するコメディアンや自分のクローンとの出会い、増殖した大量の自律型トランク(プ)ロボットと巨大ファストフードチェーンの終末戦争など、すべてが混沌へと向かう中、人間の記憶の神秘をめぐる“究極の解”にローゼンバーグは至るのだった。
2020年に刊行された原書を、映画監督の
翻訳は木原善彦が担当。ブックデザイナーの川名潤が装丁を手がけた。黒色クロスに、1冊ごとに表情が異なる全面レインボー箔が施されている。透明ケースも用意された。
「アントカインド」書籍情報
著者:チャーリー・カウフマン
訳者:木原善彦
装丁:川名潤
仕様:A5判 / 上製 / レインボー箔押しクロス装 / 特装函入り / 640ページ
価格:税込1万5400円
発売日:2025年8月27日
佐藤究(作家)コメント
異常な映画愛と懐かしきポストモダンの饒舌思考で、アメリカ合衆国の〈今〉を走査(スキャン)する。奇妙かつ壮大な旅。
ふかわりょう(タレント)コメント
やりやがったな、カウフマン! 超絶クレイジーで最高にクール!! 押し寄せる不条理の洪水に脳がバグって昇天寸前!! これ、世に出したらまずくない?!
山崎まどか(コラムニスト)コメント
人が世に生きることの惨めさ切なさ情けなさ。そして映画という芸術に対する愛以上の強い感情。それをこんな奇想天外な物語にするなんて、チャーリー・カウフマンにしかできない。物語の情報量もギャグも彼の映画以上の圧縮バージョン!
チャーリー・カウフマンの映画作品
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ほう…
製作期間90年、上映時間90日の映画をめぐる物語 チャーリー・カウフマンの初小説が刊行 https://t.co/i0apP1IjuI