“出来の悪い兄”として疎外感を抱きながら育った男の物語「年少日記」新写真

第60回金馬奨で観客賞と最優秀新人監督賞を受賞した香港映画「年少日記」の新場面写真8点と30秒予告が解禁された。

本作は、高校教師チェンの幼少期の記憶を紐解きながら、香港の苛烈な競争社会において子供が受けるプレッシャーや家庭内暴力などの痛切な現実を描いた物語。主人公のチェンは、自身が勤める学校で自殺をほのめかす遺書が見つかったことを機に、格な父のもとで育ったつらい記憶と向き合っていく。親の期待に応える弟とは違い、出来の悪い兄は家でいつも叱られ、疎外感を感じていた。

「ある殺人、落葉のころに」や「母性のモンタージュ」に出演し、監督・撮影監督としても活躍するロー・ジャンイップがチェンを演じたほか、ロナルド・チェン、ショーン・ウォンも出演した。「SPL 狼たちの処刑台」の脚本を手がけたニック・チェクの監督デビュー作で、彼は脚本と編集も兼任している。

このたび到着した場面写真には、1人で教室の中央に座る兄の姿や、兄弟が無邪気に遊ぶ様子、大人になったチェンがいじめられている生徒から相談を受けるシーンなどが切り取られている。新たな予告映像はYouTubeで公開中だ。

「年少日記」は6月6日に東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開される。

香港映画「年少日記」30秒予告

※記事初出時、一部記述に誤りがありました。お詫びして訂正します。