同作は、“佐藤”の姓を持つ対照的な2人が付き合い、結婚し、夫婦の形を見出していく物語。弁護士を夢見るタモツは司法試験を受けるが不合格が続いており、彼を応援するために一緒に勉強を始めたサチのほうが試験に受かってしまう。そしてサチの妊娠が発覚したことから2人は結婚するが、産後すぐに弁護士として働き出し忙しい毎日を過ごすサチに対し、タモツは塾講師のアルバイトをしながら家で息子の世話をすることに。サチが息子の支度を忘れたり、家でだらしない姿を見せることにタモツはイライラを募らせていく。
ダンス好きの活発なアウトドア派であるサチを岸井、正義感の強い真面目なインドア派のタモツを宮沢が演じる。オリジナル作品として製作され、脚本を「話す犬を、放す」の
天野は「立場が違うと、眺める世界もちょっとずつズレてくる。そのうち相手の目にいったい何が映っているのかわからなくなる。理解できないと怒ったり、憎んだり、切り捨てたりする。佐藤さんに限らず、これは社会の中で生きる私たち誰もが経験することです。『他者』をどう理解するか、どう折り合いをつけていくかを、私たちはずっと考え続けなければならないと思っています」とコメント。岸井は「佐藤さんと佐藤さんの激しくて楽しくて切なくて嬉しい数年間の記録が、どこかであなたの人生と重なりますように」、宮沢は「夫婦であっても、苗字が同じでも、やはり他人同士。そんな二人の歩む人生をぜひご覧頂ければと思います」とそれぞれつづった。
「佐藤さんと佐藤さん」の配給はポニーキャニオンが担当する。
天野千尋 コメント
本作で描かれる15年間で、ふたりの佐藤さんはゆっくりと変化していきます。子供から大人になり、社会に出て、それぞれの立場で役割を担っていく。ひとりは弁護士に、ひとりは主夫に。立場が違うと、眺める世界もちょっとずつズレてくる。そのうち相手の目にいったい何が映っているのかわからなくなる。理解できないと怒ったり、憎んだり、切り捨てたりする。佐藤さんに限らず、これは社会の中で生きる私たち誰もが経験することです。
「他者」をどう理解するか、どう折り合いをつけていくかを、私たちはずっと考え続けなければならないと思っています。
岸井ゆきの コメント
どうして分かり合いたい人とこそすれ違い、分かち合いたいことも、ほんとは楽しいはずの会話も、余計なひと言や不要な思いやりによって手のひらからすり抜けていくのだろう。
私には夫婦の“普通”が分からないけど、家族というのはあまりにも普遍的で、それぞれがあまりにも特別なのだと思う。
佐藤さんと佐藤さんの激しくて楽しくて切なくて嬉しい数年間の記録が、どこかであなたの人生と重なりますように。
そして、見逃しそうな幸せをどうか見逃しませんように!
宮沢氷魚 コメント
初めて脚本を拝読した時から二人の佐藤さんの関係がどこかシュールで、でもリアリティに満ち溢れていて引き込まれました。
岸井さんとは初めての共演でしたがとてもチャーミングな方で、撮影初日からお互い心を開いて、タモツとサチをしっかりと演じられたと思います。
天野さんはとても柔軟な方で、スタッフや役者と意見を交換しながら撮影を進められたので、
共に作り上げた感覚がとても強いです。
夫婦であっても、苗字が同じでも、やはり他人同士。そんな二人の歩む人生をぜひご覧頂ければと思います。
norikichishio @norikichishio
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