兄弟デュオ、ドニー&ジョー・エマーソンの実話をもとにした映画「
「グリーンブック」のプロデューサーであるジム・バークから「監督をやるべきだ」と企画を託されたというポーラッド。実際にエマーソン兄弟たちに会った彼は「音楽に惚れ込んだのはもちろんですが、エマーソン一家が凄く素敵で一気に関心が生まれました」と映画化の決め手を語る。続けて「私はエマーソン一家の“ありのまま”を描く責任を感じていました。彼らのリアルな素質をそのまま捉えたいと考えたときに、ケイシー・アフレックという役者はドニー・エマーソン役にぴったりだと思いました。彼なら内なる葛藤というものをセリフにせずとも目に見える形で表現できると思っていたので」とキャスティング理由にも言及した。
アフレックとドニーの関係について、ポーラッドは「ケイシーはドニーをリスペクトしていたし、ドニーの個性や資質を演じるうえで重要な部分は、一緒にいるときに吸収しようとしているような印象を受けました」と述懐。当初ドニーをシリアスに演じすぎていたというアフレックに関しては、「葛藤だけでなく、楽しい気持ちや愉快な部分を取り入れていくことも重要だったので、現場でケイシーにドニー本人の笑い声を聞かせる場面もありました」と演出方法を明かす。また手がける映画に共通するテーマがあるのか、という問いに対しては「“アイデンティティ”や“自分は誰なのか”というテーマは共通しています。監督だけでなく、違うキャパシティで関わってきた作品でも、そのテーマが含まれています」と答えた。
「ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた」は1月31日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。ズーイー・デシャネル、ノア・ジュプ、ウォルトン・ゴギンズもキャストに名を連ねた。
佐田貞子 @SADASADAKOdesu
"彼なら内なる葛藤というものをセリフにせずとも目に見える形で表現できると思っていた"
監督…!わかります…! https://t.co/Dc4EUuNyaw