渋川清彦×松浦りょう×山本奈衣瑠が共演、短編映画「オン・ア・ボート」2月に劇場公開

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第19回大阪アジアン映画祭で芳泉短編賞スペシャルメンションを受賞した32分の短編映画「オン・ア・ボート」が、2月14日より東京・シモキタ - エキマエ - シネマ「K2」にて公開される。このたび予告編、ポスタービジュアル、場面写真が到着。「SUPER HAPPY FOREVER」で知られる映画監督・五十嵐耕平ら9名による推薦コメントも公開された。

「オン・ア・ボート」ポスタービジュアル

「オン・ア・ボート」ポスタービジュアル

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「オン・ア・ボート」場面写真

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本作は郊外の一軒家を舞台に、歳上の夫との静かな新婚生活を送る女性の今が、自由すぎる旧友との再会で揺らぎ始める物語。結婚のお祝いにやってきた旧友は家の前でタバコを捨て、冷蔵庫を開き、勝手に自分の友人を招き入れるなど自由気まま。そんな振る舞いに、神経質な夫はフラストレーションを溜めていく。

「オン・ア・ボート」場面写真

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「オン・ア・ボート」場面写真

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渋川清彦がひと回り歳上の夫・高橋忠、松浦りょうが旧友との再会で“あの頃”を思い出す専業主婦の高橋さら、山本奈衣瑠がさらの旧友・鈴木えだまめを演じた。このほか中尾有伽、和田紗也加、杏奈メロディーが出演。CMディレクター・映像作家のヘソが初の映画作品として脚本・監督を担った。松浦、山本、ヘソによるコメントは下記の通り。

五十嵐は「何より心動かされたのは渋川清彦さん演じる高橋忠の華麗な平手打ちのされ方。あぁ美しいな、と平手打ちされている人間を見て感じるとは思わなかった。いくら結婚したって一人の人間のことを理解するなんてできない。理解し得ぬ者同士が共に生活していく事の困難。みんな自分の事だってよくわからないのに」と推薦している。

配給はピラミッドフィルムが担当。予告編はYouTubeで公開されている。

短編映画「オン・ア・ボート」予告編

松浦りょう コメント

劇場公開が決まったとの事、大変嬉しく思います。彼女の本心と、対外的な視点で自身を見つめる思い。その狭間を揺れ動く彼女の脆さを表現する事は決して簡単な事ではありませんでした。しかし、彼女を演じた事で、自分自身との新たな出会いがあり、その経験は自分にとって大きな出来事でした。繊細で美しい描写が大きなスクリーンだからこそ際立つ、本作の魅力を感じていただけたら幸いです。劇場でお待ちしております。

山本奈衣瑠 コメント

“愛し合う”とは何だろう。愛って色んな場所にむけた愛がある。特定の誰かに向けた愛、過去の自分の時間たちに向けた愛、今目の前に存在しているものへの愛。その愛はしかも形や色を変えてくる。“愛し、合う”って何なの? 広い海にポツンと浮かぶ立派な船の様な一軒家。On a Boat。広い海に一つ。この間取りに収められた いくつかの愛。皆様に是非目撃して頂きたいです。そして本作はヘソ監督初の短編映画。一人の人間が映画を作りたいと思い進み続けた時間の長さ、この日までの道のりは到底普通では無いという事、その過程に参加出来た事、監督の一ファンとして凄く感慨深く感じます! わーい!!

ヘソ コメント

わかりやすい物語とわかりづらい感情やニュアンスが共存する本作が実現したのは、ひとえに超一流の俳優陣のお陰です。さらに、素晴らしいスタッフと関係者の皆様に恵まれ、幾重にも重なった幸運の末に、劇場公開へ辿り着くことができました。感謝と感動でいっぱいです。人生のどんな時も、人との繋がりを思い出させてくれた映画館という場所で(しかも新たな文化の聖地「K2」で!)いろんな方に「オン・ア・ボート」を観て頂けるのが楽しみでなりません。

五十嵐耕平(映画監督)コメント

何より心動かされたのは渋川清彦さん演じる高橋忠の華麗な平手打ちのされ方。あぁ美しいな、と平手打ちされている人間を見て感じるとは思わなかった。いくら結婚したって一人の人間のことを理解するなんてできない。理解し得ぬ者同士が共に生活していく事の困難。みんな自分の事だってよくわからないのに。

日下玉巳(俳優・映画監督)コメント

一晩の一軒家で、冒険と諦めを体感する。2人が見た海を私も見た気になる。
どうしたらこんな作品が作れるかな、羨ましい。ずっと前に観たのに、いつまでも余韻ある映画。

串田壮史(映像作家)コメント

俳優の演技は最高水準、カメラのピントは常に彼らに合っている。なのに、モザイクのようにぼかされた家が徐々に存在感を増し、人間を飲み込んでいく。本当に見せたいものを隠しつづける本作の映像は、不気味さを漂わせながら、家族愛の正体をスクリーンに大胆に晒す。
ヘソ氏は、“恥ずかしがり屋の露出狂”にちがいない。

倉本雷大(映像ディレクター)コメント

夫婦とマイホーム。侵入してくるハエ。久しぶりの友達。招かれざる客たちの宴。ふたりの思い出を乗せたボートは進む。ラストシーンは思わず笑ってしまいました! “ヘソ”という新たな映画作家の名前を覚えておくことを強くオススメします。

笹公人(歌人)コメント

夫の楽園に土足で踏み込み、妻の心の扉を開く訪問者。先に爆発するのは夫か妻か……。透明でひりひりとした空気感の漂う映像を浴びながら、「結婚生活は忍耐」という言葉が何度頭をよぎっただろう。しかし二人は勇気と愛を持ってある道を選ぶ。その決断を祝福するかのようなラストシーンが、しみじみと美しかった。

蘇鈺淳(映画監督)コメント

3人の登場人物がボートにいるような、撮影・演出で緊張感が溢れて、観客の私が最後までずっとハラハラドキドキしながら「オン・ア・ボート」を観ました。「ボートって何?」私たちの生活も、もしかしてこの夫婦と同じじゃないか?と思わせてくれて、自分も不安になり、くすぐられる気持ちで、早く誰かに語りたい映画でした。女性同士で一緒に観にいくのがおすすめです(笑)

田中佐知彦(映画プロデューサー)コメント

やっと手に入れたマイホームで巻き起こるルールとマナーとモラルと自由のせめぎ合い。
スリリングな展開が最高でした。自由ってなんだろう…。

東かほり(映画監督)コメント

忘れられない1日が永遠と繰り返されているような夜。冷たい食器の音が音楽の一部のようでくらくらする。家の周りはすでに海なのかもしれない。心を探る美しさと狂気。何度でもこの感覚を味わいたくなる。

松林麗(松林うらら / 映画監督・映画プロデューサー・女優)コメント

懐かしい空気を吸った気がした。ハエを包む音も、グラスがぶつかり合う音も。
女同士が躊躇なく肌を重ね合う柔らかさに、羨ましさや自由さを感じてしまうのは、夫としての地位を確立した男の置いてけぼり感が、まるで互いにボートを漕ぐように、妻との、もう1人の他者から、そのリズムのアンバランスさに、三角形の亀裂が入る。煌びやかな夜を、ピタリと止める出来事に、妻の謎めいた目線のカットは、結婚生活の暗示を、不服にもオカシミと、狂気さ、を想像させた。

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(c)2024 PYRAMID FILM INC.

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どらほー @ChangIra29204

@eiga_natalie 楽しみです!
3人の共演、どんな作品になるのか気になります。

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