韓国発のファンタジーホラー「
本作は、ある日突然マットレスから現れた“カビ”が主体となる物語。1組のカップルの部屋で生まれたそのカビの花は、ラブホテルや病院などを転々とさまよう旅をする。マットレスの中で人間から吸収した背骨と、悲しみなどのさまざまな感情、旅の中で出会う人々から奪った心臓に近い5番目の胸椎をもとに、カビは自らを人間のような生命体に成長させていくのだった。
写真家としての経歴も持つ監督の
ひと足先に本編を鑑賞した映画監督の
なお、本作の配給はティ・ジョイが担当する。
※高城晶平の高は、はしごだかが正式表記
韓国映画「第五胸椎」30秒予告
パク・セヨン コメント
別れた人々の間に残されたモヤモヤ、恨み、約束と呪いはどこへ行くのか?
これらの抽象的な塊は、恋人が「生息」していたベッドで混ざり合い、カビを咲かせる。
カビのマットレスは旅をしながら、様々な感情に出会う。
この旅を続けることでこれらの塊が行き着く先、さらにそこで何が待っているのかを
垣間見ることができるかもしれない。
清水崇(映画監督)コメント
何じゃこりゃ!? ジトジト侵食してくる…
とち狂ったホラーか? 哀しきアートか!?
考えるな。感じろ! ……ヌメヌメ感じろ!!
我々は既にソイツに横たわっているのかもしれない……
石井勇一(アートディレクター)コメント
予想を超えた展開に終始驚嘆した。かつてシネマライズ時代に熱狂した
湿度の高い強度が、ここには息づいている。
ミクロな映像美とサウンドからは想像もできなかった、
愛と創造のマクロ的視点の世界に酔いしれた。
高城晶平(音楽家 / cero・ボーカル)コメント
「人生はクローズアップすれば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と、チャップリンは言った。
では、この映画がクローズアップで映しているものは何だろうか?
過剰すぎる拡大は悲劇すら超えて、ただ現実を映している。
冨手麻妙(女優)コメント
カビの花を咲かせるにはこれ以上の環境はないでしょうと言わんばかりの、
ひたすら湿っていて憂鬱で哀しくて寂しい世界が続く。
せっかく花ひらいたカビは避けられ嫌われ逃げられ捨てられる。
人々の負のエネルギーをたっぷり吸い取り育ったカビは、
人が堕ち、苦しみ、死んでゆく時、ほんの少しの希望を手に入れる。
カビが主人公とするならば、この映画は大成長物語でありハッピーエンドだ。
くれい響(映画評論家)コメント
岩井俊二監督の初期短編を思い起こさせる、ジャンルを超えた独自の視点と狂気にも似た美学。
もはや、実験的というワードでは収まりきれない、
韓国映画界の新たな才能が仕掛ける65分間を全身で体感せよ!
パク・セヨンのほかの記事
パク・セヨンの映画作品
リンク
石井勇一 / アートディレクター・デザイナー @yuichishi
#第五胸椎
とんでもヤバい世界観が
ひたすらに愛おしい韓国ホラー!
2024年2月公開
デザインではなく
僭越ながらコメント
出させていただきました🙌 https://t.co/MmbMtV89OI