映画「
「ゴジラ」シリーズや「大怪獣ガメラ」の造形を手がけた村瀬継蔵が初の総監督を務めた本作。主人公の時宮朱莉が、亡き祖父の残した映画企画「神の筆」をめぐって同級生の城戸卓也とともに冒険を繰り広げるさまが描かれる。鈴木が朱莉、楢原が卓也を演じたほか、朱莉の母・優子に釈、祖父の健三に佐野が扮した。なお村瀬は体調不良のため欠席となった。
特撮映画に幼少期から親しんでいたという鈴木は「『怖い』と言いながら『ゴジラ』などに触れていたので、参加させていただけると知ったときはうれしかったですし『どう撮影が進むのだろう』とワクワクしました。グリーンバックで撮影することが多く、想像しながらワンカットずつ作り上げていく過程が楽しかったです」とほほえむ。楢原はオファー時に触れ、「自分の頭の中で勝手に特撮の世界に入った気がしてテンションが上がりました」と回想。撮影現場に入る際はヒーロー作品のTシャツを着用していたと明かし、「試写会が終わったあとも兄に『特撮の中に入ったよ!』と1時間くらい自慢しました!」と興奮した様子を見せた。
特撮作品への愛情が深い佐野は「僕は皆さんがご存知の通りオタクで(笑)。好きな世界ですし、新しい怪獣映画ができるということ自体がうれしい。しかも監督の分身とも呼べる役柄ですから、これは責任重大だなと」と語る。過去の特撮作品に出演したときは制作過程を見学することもあったそうで「いかに大変かということを肌で感じていましたから、当時に感じていたリアリティがなんとか出ればいいなと思いました」としみじみ述べた。
釈は母役を演じるにあたって「朱莉を後ろから優しく見守る存在でいたかった」と心境を吐露。そして鈴木から「優しさや気さくさがあふれていて、『甘えたくなっちゃう』と思える存在です」と伝えられるが、釈は「普段は一児の母で、息子はちびゴジラくらいヤンチャ。なので本当は鬼ババアなんです(笑)」と打ち明ける。さらに特撮作品に初挑戦となる鈴木に目線を送りつつ「特撮の撮影は難しいですよね。どこまでリアクションを取っていいのかわからない。ゴジラ作品に出たこともありますが、当時の初々しさを思い出しました」と目を細めた。
撮影時のエピソードに話が及ぶと、鈴木は「特に難しかったのは、森できのこにぶつかるシーン。撮影のときは真っ白で1m以上ある物体でしたが、(完成時は)どういうふうに変わっているのかなって。試写で観たときに『こうなったんだ!』と驚きました」と思い返し、釈も「完成作品を観たときに驚く感じだよね」とうなずく。さらに鈴木はお気に入りの怪獣としてムグムグルスを挙げ「撮影時は一緒にいることが多かった。映画の中でもたくさんヒントをくれる存在です」とコメントした。
特撮パートの撮影は福島県須賀川市で行われた。佐藤は「『ながぬまラボ』という、広いスペースで火薬を用いたり爆破ができるような場所があります。市の職員の方も応援してくださったのでやりやすかったです」と感謝を伝える。そして「僕も村瀬さんもCGの作品はすごく好きですが、自分たちにできるのはアナログを使った特撮だった。VFXの技術は上がっていきますが、ミニチュアや着ぐるみを使った特撮の可能性もまだ広がっていると思います。本作でその可能性を示したいなという思いもありますね」と言葉を紡いだ。
最後に鈴木は「懐かしさを感じる描写が多くて、特撮シーンを楽しめるだけでなく、家族に『ありがとう』と伝えたくなる作品でもあります。映画を観たあとに少しでも特撮の魅力を次世代に広めていただけたらうれしいです」と挨拶。フォトセッションではムグムグルスのぬいぐるみを手に笑顔を見せた。
「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」は7月26日より全国で順次公開される。
MASATO NAKAMURA (DREAMS COME TRUE) 中村正人(ドリカム)公式 @DCT_MASATO
ついにですね🎊 https://t.co/tCp2HYG0fY