アニメ映画「
本作は、東京上空に巨大な宇宙船が突如襲来した世界を舞台とする青春ファンタジーだ。後章では大学に通うことになった小山門出と“おんたん”こと中川凰蘭がオカルト研究会に入部するが、上空で政府転覆を狙い侵略者狩りを続ける過激派グループ・青共闘が暗躍。世界の終わりに向かうカウントダウンが刻まれる中で、おんたんはまたも不思議な少年・大葉圭太に遭遇することとなる。
門出役の幾田は、あの演じるおんたんとの関係性について「世界中の全員を敵に回しても守りたい存在というのは憧れます。いいところも悪いところも、すべてをひっくるめて愛せる存在が隣にいるのは素敵なこと」と2人の仲に羨望の眼差し。あのは「絶対的な存在がそばにいるのはうらやましい。友情や青春は自分が経験してこなかったことでもあるので、この作品で疑似体験をさせていただいて、自分の学生時代のことを書き換えることができて、悪いこともいい思い出に変えられるような気持ちにさせてもらいました」と続けた。
浅野は幾田とあのに「最初はうまく話せない雰囲気もありましたけど、今の距離感はどうですか?」と問う。幾田が「最初に比べたらちょっとずつ距離は縮まっている気がする」と答えると、あのは「最初は友達とは思えない距離だったけれど、今は縮まっているし、2人でごはんにもやっといけました」と報告。焼肉を食べたそうだが、あのは「2人とも焼肉経験があまりなくて、『どっちが焼く?』『これ何の肉?』ってなりました(笑)」、幾田は「お互いに焼き合ってあげて……みたいな感じでした」と笑いあった。
またMCから印象的なシーンについて尋ねられた出元亜衣役の島袋は「大学に入ったおんたんは、押される側になってツッコミ側に回る。今まで見られなかったおんたんが見られてうれしかった」、平間凛役の大木は「高校生時代の夕暮れの帰り道が印象的。前章の日常から後章へと目まぐるしく変わっていく中で、その帰り道だけが安心する時間だと思いました」と語る。
和氣と白石は、非常事態の東京にやって来る竹本ふたば、田井沼マコトの絆について回想。和氣は「ふたばは何に対しても偏見を持たなかったので、マコトに対しても侵略者に対しても偏見を持たなかった。だからこそ、マコトやほかの女の子たちとも仲よくなれたと思う。大学でも新しい友情が芽生えて、それがうらやましかった」と解説する。白石は「運命! ふたばのおかげ、マコトを受け入れてくれたから」と頬をゆるませた。
後章ではおんたんと大葉圭太、門出と渡良瀬のラブストーリーも描かれる。あのは「たくさんの方の前でアフレコすることに緊張していたし、大事なシーンもあったので『できるかな?』と思ったけれど、後ろにいた声優の皆さんからの反応が『すごい!』みたいな感じだったのでうれしかった」と振り返る。大葉役の入野は「完璧なシーンでした」と絶賛した。一方で渡良瀬役の坂は、幾田に「悪い男だなと思ったけれど、実際にあのような男はどうですか?」と聞く。幾田は「渡良瀬先生は門出からしたら大人なので、一生懸命背伸びしたり、一言一句に翻弄されたり、自分をコントロールできなくなる門出の感じは学生時代の自分とも重なる。気持ちがわかるので、言われるがまま手のひらの上で転がされていました(笑)」と明かした。
世界を救おうとする大葉と、敵対する小比類巻健一のシーンも後章のハイライト。入野は「アニメーションスタッフのチームが魂を削って作っているシーンで、ハラハラするし手に汗握る感じが音楽からも伝わってきました」と感動する。小比類巻役の内山は「最後の対決は原作から膨らませた映画ならではの展開。小比類巻が行くところまで行ってしまったことを表す重要なシーンで、いろいろなものがギュッと詰まったクライマックスでした」と述懐した。
最後に幾田は「私はこの作品を経て、自分の命が終わる瞬間に何を大切にするのか、何を幸せと感じるのか考えるきっかけになりました。私も青春や人生を謳歌したいと思いました」、あのは「世界が終わったら誰を大切にして、自分の気持ちのどの部分を強くして、どう向き合うのか考えた。作品を通してぼく自身も成長することができました。声優初挑戦でしたが皆さんのお陰で楽しく素敵な作品にかかわれてうれしいです。早口も上手になりました!」と語る。浅野は「自分のキャリアでは比較的王道のマンガを描いていたと思っていたけれど、実際に見返してみるととんでもなく変な作品。起承転結のルールも守っていないし、情報量が多い割には余白の多い不思議な作品だと思いました。でもそんな余白の部分こそが、自分が描きたかったことだと思いました。皆さんの記憶に残る作品になってもらえたらうれしいです」とメッセージを送った。
「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」は全国で公開中。
映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」本予告
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