不器用な父と娘が12年ぶりに再会する「SCRAPPER」7月公開、予告ナレーターは小川未祐

シャーロット・リーガンの長編監督デビュー作「Scrapper」が「SCRAPPER／スクラッパー」の邦題で7月5日に公開決定。あわせて予告編とポスタービジュアルが解禁された。

本作の主人公は、母を亡くして1人で生きてきた12歳の少女ジョージー。彼女は親友のアリと自転車を盗み、転売して日銭を稼いでいた。ある日、行方知れずだった父親ジェイソンと再会したことで、2人は別々に過ごした年月を埋めるように時間を紡いでいく。

本作で映画デビューを果たすローラ・キャンベルがジョージー、「逆転のトライアングル」「アイアンクロー」のハリス・ディキンソンがジェイソンを演じた。今まで200本以上のミュージックビデオを手がけたリーガンが脚本も担当した本作は、2023年のサンダンス映画祭におけるワールドシネマ（ドラマ）部門の審査員大賞を獲得している。

予告編には「母親を亡くしたお前に会いに来た」と話すジェイソンに対して「12年間一度も会いに来なかったくせに」と返すジョージーの姿が。そしてぎこちない様子ながらも距離を縮めていく2人の姿が収められた。ナレーションを担当したのは俳優の小川未祐。彼女は「色彩に満ちたスクリーンのなか、大人と子供の狭間にいるようなふたり。その横顔はいつもどこか儚く、強い瞳の奥には優しさと揺らぎが映る。その姿はあまりに美しく、親子そのものでした。きっと彼らは最高のパートナーとして、生きていくのでしょう」とコメントを寄せている。

「SCRAPPER／スクラッパー」は東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。配給をブロードメディア、配給協力をフリックが担う。

映画「SCRAPPER／スクラッパー」予告編