谷崎潤一郎の小説をもとにした映画「
谷崎による原作「卍」「痴人の愛」の舞台を現代に置きかえ、登場人物の性別を逆にするなどのアレンジを加えて製作された両作品。監督はどちらもドラマ「家政夫のミタゾノ」「NICE FLIGHT!」といった多数のドラマ演出を手がける
「卍 リバース」はいびつな関係に陥った4人の男女の愛憎が絡み合う物語。妻のいる園田は画家になる夢をあきらめきれず、脱サラして美術学校に通っていた。ある日、学校ですれ違った美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして家に招いたことをきっかけに逢瀬を繰り返すように。しかし、光には婚約者がいることが発覚する。
「痴人の愛 リバース」は、道端にぽつんと座り込んでいた年下の男を拾った教師なおみの物語。その男ゆずるとの間に肉体関係はなかったが、彼女はその儚げで自由奔放な魅力の虜になっていく。谷崎の小説をもとにした「鍵」に出演経験のある
宝来は「企画が決まってからもずっと自分の中で葛藤があったものの、キャスト・スタッフの皆さんと一緒に準備・撮影と進めていくうちに、いつしかずっとこの世界に浸っていたいと思うようになってしまっていました。今回は『リバース』という設定がありますが、どうか変わらず原作の魅力がうまく伝わった作品になっていますように。よろしくお願いします」とつづった。キャストのコメントは以下に掲載している。
「卍 リバース」「痴人の愛 リバース」は東京のシネマート新宿、池袋シネマ・ロサほか全国で順次公開。配給はアルバトロス・フィルムが担当する。
※中崎絵梨奈の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
鈴木志遠 コメント
園田孝太郎役を演じた鈴木志遠です。今回の作品は、4人の男女が交錯しながら愛を求める非常に不思議な世界が描かれています。一人一人違うストーリーを持っていて、心情が移り変わる瞬間に注目していただきたいです。僕は、全員と関わる役だったため、それぞれ違った気持ちで向き合うことを意識しました。平穏だった生活が1つのきっかけで変わっていき、本当の幸せとは何かを考えていただけたらと思います。
門間航 コメント
映画「卍 リバース」で宇佐美光役を演じさせていただいた、門間航です。
これまでたくさんの方に読まれてきた「卍」。
そんな名作の映画に出演できたこと、とても光栄に思います。それを今回は男女逆転でアレンジ。原作とどう変わって、どう物語が進んでいくのか、オーディションの時から楽しみでした。
脚本を読むにつれ、光の言葉ひとつひとつの何が本当で、何が嘘なのか。そして、どんどんと落ちていく彼らに不気味さを感じながら、私もぐるぐるぐるぐると愛の奈落へ惹き込まれていきました。愛、欲、駆引き、疑心、支配、従属。彼らの愛の行く末は、、、。
映画「卍 リバース」是非ご覧ください。
中崎絵梨奈 コメント
歴史ある谷崎潤一郎さんの作品に、宝来監督の元で携われた事、心から嬉しく思います。弥生は、自分の中の思う「常識的な人間」であり続けるためにコップの水ギリギリに保っていたモノが、ある日突然溢れ返り、止まらなくなるような役。4人の中でも共感してくださる方がいるのではないかと思う反面、ギリギリを保って生きている人って多そうだなと感じてました。この役を演じるに当たって、多くの悩みと葛藤がありましたが、宝来監督にも何度も相談させていただいて、自分の中で納得のいく弥生を生きれたと思います。私の今までの俳優人生の中で最も挑戦、そして覚悟をした作品になりました。愛の在り方に「正しい」なんてないと思うし、人の欲は流れ出してしまったらなかなか止められないけれど、この作品を見て、愛と欲の尊さと恐怖をお届けできたらいいなと思います。
桝田幸希 コメント
10年ほど前に「痴人の愛」に出会いました。足好きの私にはたまらない作品でした。「痴人の愛」と同時期に宝来監督と出会い、今回お話を頂いて運命を感じ、挑戦すべきだと思いました。撮影現場も挑戦の日々。抵抗があったものが、この作品に触れて共感できるようになりました。新しい気持ちを知れて、それもまた快感でした。この気持ちが皆様にも届きますように。そして共感してもらえますように。欲に溺れていく姿を楽しんでもらえればなと思います。
林裕太 コメント
ゆずる役を演じさせていただきました、林裕太です。谷崎潤一郎さんの「痴人の愛」を読むと、人の歪さや依存についての認識が根本的に揺らぐような感覚になります。原作の譲治とナオミの立場を入れ替えて描くというのは、多様な愛の形が確保されようとしている現代において面白い試みだと思いました。2人の言動の、何が人間的であるかではなく、全てが人間的なんだという意識で演じました。是非、2人の色濃い世界観を楽しんでいただけたら嬉しいです。
宝来忠昭 コメント
初めて「卍」と「痴人の愛」を読んだ時の衝撃は今でも鮮明に覚えていて、その原作の何とも言えない魅力に狂わされた人たちによって何度も映画化されてきましたが、まさかその一人に自分が加わることになろうとは。本当に触れていいものなんだろうか・・・。
企画が決まってからもずっと自分の中で葛藤があったものの、キャスト・スタッフの皆さんと一緒に準備・撮影と進めていくうちに、いつしかずっとこの世界に浸っていたいと思うようになってしまっていました。今回は「リバース」という設定がありますが、どうか変わらず原作の魅力がうまく伝わった作品になっていますように。よろしくお願いします。
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