ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞、「人間の境界」5月に公開

1

62

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 3 12
  • 47 シェア

第80回ヴェネツィア国際映画祭の審査員特別賞を受賞した「Green Border(英題)」が、「人間の境界」の邦題で5月3日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開される。

「人間の境界」場面写真

「人間の境界」場面写真

大きなサイズで見る(全4件)

「人間の境界」ポスタービジュアル

「人間の境界」ポスタービジュアル[拡大]

「ベラルーシを経由してポーランド国境を渡れば、安全にヨーロッパに入ることができる」という情報を信じて祖国を脱出したシリア人家族の過酷な運命を描いた本作。「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」のアグニェシュカ・ホランドが監督を務め、ジャラル・アルタウィルマヤ・オスタシェフスカが出演した。

「人間の境界」場面写真

「人間の境界」場面写真[拡大]

ポーランド出身のホランドは、2021年に「国境に行くことができなくても、私は映画を作ることができる。政府が隠そうとしたものを、映画で明かそう」と本作の制作を決意。政府や右派勢力からの攻撃を避けるため、スケジュールや撮影場所は極秘のうちに24日間で撮影を敢行した。

「人間の境界」場面写真

「人間の境界」場面写真[拡大]

当時のポーランド政権は本作を激しく非難。公開劇場に対して、上映前に「この映画は事実と異なる」という政府作成のPR動画を流すよう命じるなどの攻撃を仕掛けた。しかし、ほとんどの独立系映画館はその命令を拒否。多数の映画人もホランドの支持を表明した。そして政府からの猛批判はホランドが訴訟を示唆するまでに発展。論争が激化する中、ポーランド国内では公開されるや2週連続でトップの観客動員数を記録した。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全4件)

(c)2023 Metro Lato Sp. z o.o., Blick Productions SAS, Marlene Film Production s.r.o., Beluga Tree SA, Canal+ Polska S.A., dFlights Sp. z o.o., Česká televize, Mazovia Institute of Cultur

読者の反応

  • 1

映画ナタリー @eiga_natalie

ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞、「人間の境界」5月に公開
https://t.co/4AQ5I18EiZ

#アグニェシュカ・ホランド

コメントを読む(1件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 人間の境界 / アグニェシュカ・ホランド / ジャラル・アルタウィル / マヤ・オスタシェフスカ の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。