杉咲花の主演作「朽ちないサクラ」6月公開、柚月裕子の警察小説が映画化

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杉咲花主演で、「孤狼の血」シリーズや「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」で知られる作家・柚月裕子の警察小説「朽ちないサクラ」が実写映画化。6月21日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。

「朽ちないサクラ」ティザービジュアル

「朽ちないサクラ」ティザービジュアル

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朽ちないサクラ」は県警広報課の主人公が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく物語。発行部数は続編の「月下のサクラ」と合わせて累計27万部を超える。小説の舞台は架空の土地だったが、映画では舞台を愛知県に設定。2023年3月から4月にかけて蒲郡市を中心に愛知県内でオールロケが行われた。

愛知県平井市在住の女子大生が、たび重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかに。県警広報広聴課の職員・森口泉は親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑うも、身の潔白を証明しようとした千佳は1週間後に変死体で発見される。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。

主人公の泉を演じた杉咲は「この物語は、ひとりの人物の失敗から始まります」「いつの日か失敗してしまったことのある誰かにも、他者の失敗を許してあげられない誰かにも、この映画が届いてほしいです」とコメントをつづった。監督は5月24日公開作「帰ってきた あぶない刑事」を手がけた原廣利。これまでにWOWOWの連続ドラマ「ウツボラ」の演出や、ドラマ「日本ボロ宿紀行」の撮影監督も務めてきた。

あわせてティザービジュアルも解禁。本作の重要なシーンに登場する川にて、満開を迎えた本物の桜と晴天というシチュエーションのもと撮影され、真っ赤なワンピースを着た泉が素足のまま凛と佇む姿が捉えられている。

杉咲花 コメント

この物語は、ひとりの人物の失敗から始まります。
私はその出来事に温もりの眼差しを向けることはできないけれど、失敗に向き合い、責任を取ろうとする姿を見捨ててはいけないと思いました。“再生を見守る”という世の中のあるべき姿のひとつとして、この映画に関わる価値を感じ、緊張を抱きながら演じました。
いつの日か失敗してしまったことのある誰かにも、他者の失敗を許してあげられない誰かにも、この映画が届いてほしいです。

原廣利(監督)コメント

撮影したのは去年の春に差し掛かる頃でした。
タイトルにある通り「サクラ」がキーワードになってきます。
「正義」とは一体何か?
それぞれの「正義」が交錯する時に、サクラを魅せることで物語の骨格を表現したい。
スタッフ・キャストと共に考え、アイディアを出し合い、全力で撮影していきました。
森口泉を演じる杉咲花さんの真っ直ぐ真相を見つめる眼は、僕自身何度も鳥肌が止まりませんでした。

柚月裕子(原作)コメント

この作品は、世の中の理不尽や不条理なことに、懸命に立ち向かっていく人間を書きたくて出来上がったものです。
主人公の森口泉は、親友の死をきっかけに事件の真相と社会の闇に迫っていきます。泉は、迷いながら、悩みながら、ときに諦めそうになりながらも、必死に前に進んでいきます。がんばる泉を、杉咲花さんがどのように演じてくださるのか、とても楽しみです。泉を、そして作品に登場する人々を応援しています。

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(c)2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会

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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

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“監督は5月24日公開作「帰ってきた あぶない刑事」を手がけた原廣利”

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