「ミツバチと私」村山輝星、関根麻里、シシド・カフカ、ゆうたろうらが絶賛

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スペイン映画「ミツバチと私」をいち早く鑑賞した村山輝星、関根麻里シシド・カフカゆうたろうら各界著名人からコメントが到着した。

「ミツバチと私」場面写真

「ミツバチと私」場面写真

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原倫子による描き下ろしイラスト。

原倫子による描き下ろしイラスト。[拡大]

柊有花による描き下ろしイラスト。

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本作は、トランスジェンダーの悩みを抱える8歳の主人公とその家族の物語。性自認がわからずにいるアイトールは、ある日叔母が営む養蜂場でミツバチの生態を知る。そしてハチや自然と触れ合うことで多様性を受け入れ、ありのままで生きていきたいという思いを強くしていく。第73回ベルリン国際映画祭にて史上最年少の8歳で銀熊賞の主演俳優賞を獲得したソフィア・オテロが、主人公のアイトールを演じた。

村山は「私は私。ありのままの私を受け入れて欲しい。ココの心の叫びが容赦なく私にも突き刺さる」、関根は「自分のアイデンティティーへの葛藤や、繊細な表現を8歳にして演じた主人公に惹き込まれました」、シシドは「その表情に その仕草に 心の機微が表れる度 胸が締め付けられた」、ゆうたろうは「8歳で色んな目で見て、視られて、比べて、沢山の感情を抱えて。何も変わらず美しく生きていて欲しい」とコメントした。

また今回の発表に際し、イラストレーター・原倫子、柊有花による描き下ろしイラストが到着。YouTubeでは監督エスティバリス・ウレソラ・ソラグレンからのメッセージ動画が公開中だ。

「ミツバチと私」は1月5日より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次ロードショー。

映画「ミツバチと私」メッセ―ジ動画<エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン>

村山輝星(俳優 / タレント)コメント

私は私。ありのままの私を受け入れて欲しい。ココの心の叫びが容赦なく私にも突き刺さる。
あなたが苦しんでいるのは、あなたの周りが固定概念に縛られているから。
ミツバチが本能のままに生きているように、あなたも内なる心に正直に生きて良いと思う。
そうよ、ルチア、自分探しを続けるあなたを私は応援しています。

関根麻里(タレント)コメント

自分のアイデンティティーへの葛藤や、繊細な表現を8歳にして演じた主人公に惹き込まれました。
主人公だけでなく家族も一緒に悩み、そして成長していく姿にとても感動しました。

シシド・カフカ(ミュージシャン / 女優)コメント

その表情に その仕草に
心の機微が表れる度
胸が締め付けられた
そして最後の母を見つめる瞳に 救われた
それぞれの視点
それぞれの正義
それぞれの葛藤
無意識の中に潜む私のそれは
誰かを否定するのだろうか

ゆうたろう(俳優)コメント

自分が思うありのままの姿で在りたいココと、普通という枠の中に居て欲しい母親、どちらの正義も伝わって来てココがもがき苦しむ姿が見ていて心が窮屈になりました。対照的にこの物語のキーになってくるミツバチと湖での描かれ方は凄く伸び伸びとしたココがそこに居て、等身大の姿がまんま映し出されていて何とも愛おしかったです。
8歳で色んな目で見て、視られて、比べて、沢山の感情を抱えて。何も変わらず美しく生きていて欲しい。

春名風花(声優 / 舞台女優)コメント

蜜蝋みたいに身体も溶かせたらいいのに!
“名前を呼ばないで。”と子供に言われたら、貴方はどう思いますか?
世論や医学が進化しても、本人の望みを聞けるのは自我を得てからのこと。何年かはきっと、確実に違和感に苦しんでしまう。「なんにでもなれるわ。」母はどんな思いでこの言葉を発したのだろう。人を理解するって難しい。でも、向き合おうとするその過程こそが、美しい。これは、世界が”彼女”を見つけてあげるまでの物語。

サトシン(絵本作家)コメント

絵本「わたしはあかねこ」を創作して以来(絵本作家でお話書いてます)、トランスジェンダーさんや関係の皆さんとお会いしたり連絡いただくこともまあまああり、そんなことから自分なりに興味を持っての鑑賞。自分自身も幼少期から変わった子、変な子と思われることもあっただけに、モヤモヤしたりハッとするところもあったが、主人公と迷いながらも受け入れていく家族の描かれ方にリアルを感じつつ共感。どんなパーソナリティであっても自分らしく暮らせる社会であることの大切さをあらためて感じた。拙著的に言えば、「すべての人が、それぞれに、心にあかねこを飼っている」のだから。

呉美保(映画監督)コメント

シンプルでいて綿密、繊細でいて緩急もある。
全方位張り巡らされた登場人物たちの多様な感情。
ソラグレン監督の、家族と社会に対する思いを凝らした柔らかな演出が好きです。

伊藤さとり(映画パーソナリティ)コメント

自分探しをする幼き命に、家族はどう介入して行けばいいのか。
この永遠のテーマを切り口に、美しい自然の中でゆっくりと確信するあどけない横顔の美しさにハッとさせられた。自分は本当に、大切な命を理解しているか。
個ではなく家族でジェンダーを考える更に踏み込んだ水面のような作品だ。

よしひろまさみち(映画ライター)コメント

大人が居心地いいと感じるフツーは、子どもにとってもそうなのか? 否。
ありのままに生きることを阻害する権利は誰にもない。
アイトールの表情、怒り、モヤモヤを見れば、それが一発で明白になる。

鈴木みのり(作家)コメント

トランスジェンダーやジェンダーに揺らぎのある子どもを描いた貴重な作品であるが、同時にさまざまな女性たちの生き方、仕事、関係性にも緩やかな光を当てる。さらに、マイノリティの困難を、「誰だってたいへん」というクリシェには埋もれさせず、しかし縦横に舞う“20,000匹のハチ”のひとつに位置づける絶妙なストーリーテリングに舌を巻く。映画も、現実のマイノリティの存在も、狭量な誰かの教科書になる必要はない。そこに生きている誰かの存在を、まずはじっと見つめてほしい。

児玉美月(映画文筆家)コメント

「死んだら生まれ変わって女の子になれるかな?」とまだ幼い子が聞く。
「死ななくていい。あなたはすでに女の子よ。しかも誰よりもかわいい」と問われた大人は答える。こんなふうに包み込む大人がこの世界に増えたなら、きっと救われる命がたくさんあるだろう。

この記事の画像・動画(全19件)

(c)2023 GARIZA FILMS INICIA FILMS SIRIMIRI FILMS ESPECIES DE ABEJAS AIE

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児玉美月|Mizuki Kodama(映画文筆家) @tal0408mi

📚寄稿📚
1/5公開『ミツバチと私』に、オピニオンコメントを寄せました。子供のジェンダーアイデンティティをひとつのテーマにもつスペイン映画です。コメントに引用した台詞の場面は、永遠に私の心に刻まれました。全文はこちらの記事からお読みいただけます。
https://t.co/XdAHB3ookR

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