福地桃子と青木柚が海へ、2作品で構成された「The Night Before」予告公開

“変化”を共通テーマとした2作品で構成された映画「The Night Before（ザ・ナイト・ビフォー）」の予告編がYouTubeで公開された。

都会に疲れた女性と孤独を抱えた青年が夢の中で自分を取り戻していく中編「飛べない天使」と、自分の弱さや迷いと対峙することを描いた短編「prologue」の2本からなる「The Night Before」。「飛べない天使」では「あの娘は知らない」の福地桃子と「まなみ100%」の青木柚がダブル主演を務め、前原瑞樹、さいとうなりもキャストに名を連ねる。「prologue」では「僕たちは変わらない朝を迎える」の高橋雄祐が主演を務め、「アルプススタンドのはしの方」の平井亜門、Netflixシリーズ「今際の国のアリス」Season2の山田愛奈が共演した。

予告には「prologue」の意味深なセリフの数々を収録。DYGLによる主題歌が流れ、福地と青木演じる人物が街や海を訪れる「飛べない天使」の劇中シーンも観ることができる。

このたび「prologue」キャストからコメントが到着。高橋は「和やかさと鋭さを合わせ持った、素敵なチームでこの作品を作ることができて嬉しいです」、平井は「何度も繰り返し観て、気づいたモノやコトを心に留めていただけたら嬉しいです」、山田は「撮影はちょうど、世の中や人々のバイタリティが低下しがちで、先の事よりも過去を振り返る事が多くなった頃だったと思います。そんな中、決して多くはない台詞のひとつひとつがとても大切で愛おしくて、台詞と向き合う度に自分自身も『私』について考えさせられました」とつづった。TAMA映画フォーラム実行委員会、戸田彬弘、アーティストのobからもコメントが届いている。

堀井綾香が監督・プロデューサーを務めた「The Night Before」は、12月15日に東京・シモキタ - エキマエ - シネマ「K2」で公開。第33回映画祭TAMA CINEMA FORUMでは「The Night Before」のワールドプレミア上映が行われるほか、「飛べない天使」は2023年の映文連アワードでパーソナル・コミュニケーション部門優秀賞受賞が決まった。また上映拡大に向けたクラウドファンディングがMotionGalleryで実施中。

※高橋雄祐の高は、はしごだかが正式表記

映画「The Night Before」予告編

TAMA映画フォーラム実行委員会 コメント

TAMA NEW WAVE応募作品を審査していた時、映像の素晴らしさに目を見張った事を改めて思い出しています。言葉を削ぎ落とし、映像にギリギリまで力を持たせていく力量は更に進化を遂げています。堀井綾香監督新たな才能のきらめきに刮目して下さい。

戸田彬弘 コメント

これは、現代日本を生きる全ての大人へ向けた堀井監督からの宣戦布告だろうか。気づかないフリをすることの罪。正しさなどない混沌とした現代をどう生きるか、問われた気がしてドキッとした。

ob コメント

二人きりの逃避行。現実を生きるには嘘も真実も必要なこと。少し立ち止まって世界を見渡したくなる映画です。

高橋雄祐 コメント

自分の行動は正しかったのか、その正しさは何を基準にしているのだろうか、けれど何かを変えるために何もしないという選択だけはしたくなかった。そんなことをぐるぐると考えながら撮影に臨みました。和やかさと鋭さを合わせ持った、素敵なチームでこの作品を作ることができて嬉しいです。いよいよ劇場公開、多くの方に見ていただけると幸いです！

平井亜門 コメント

みんな心の中に矛盾している自分を何人も抱えたりすると思います。「あの人みたいになりたくない」と思っていたのに、いつの間にかソックリになって自己嫌悪。曖昧にしちゃダメだけど、変わっていく自分を受け入れて進むことが大事だよね。「prologue」を観終わって、そんなことを考えていました。何度も繰り返し観て、気づいたモノやコトを心に留めていただけたら嬉しいです。

山田愛奈 コメント

撮影はちょうど、世の中や人々のバイタリティが低下しがちで、先の事よりも過去を振り返る事が多くなった頃だったと思います。そんな中、決して多くはない台詞のひとつひとつがとても大切で愛おしくて、台詞と向き合う度に自分自身も「私」について考えさせられました。一日一日、自分の中に起きる葛藤や迷いも全部無駄ではない。今は先を見てそう思えます。是非、多くの方へ届きますように。