尾碕真花と池田航の主演作「4日間 FOUR DAYS, TOKIO」公開、監督は中西健二

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特撮ドラマ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の尾碕真花と連続テレビ小説「ちむどんどん」の池田航が主演を務めた映画「4日間 FOUR DAYS, TOKIO」が、11月10日に東京の池袋シネマ・ロサで公開される。

「4日間 FOUR DAYS, TOKIO」ポスタービジュアル

「4日間 FOUR DAYS, TOKIO」ポスタービジュアル

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「花のあと」「大河への道」の中西健二が監督・脚本・プロデューサーを担当した「4日間 FOUR DAYS, TOKIO」は、日本の“今、ここにある感情”を架空の街・TOKIOで出会った男女を通じて描く物語。連絡が途絶えた婚約者を探すために「島」から来た少女・ユウキはTOKIOに降り立った途端、アクシデントに見舞われる。救ってくれたのは同年代の男・時夫。TOKIOでは感染症が蔓延し、海外での戦争の情報がやまない中、時夫はともにユウキの婚約者の足跡を追うが、徐々に彼女に惹かれていく。

ユウキを演じた尾碕は「池田さんは、役に対してとてもストイックに考え、練習を重ねリハーサルや本番でも真剣にぶつかって来てくださったのでとても頼りになる役者さんでした」とコメント。時夫役の池田は尾碕との共演を「カメラ外では作品について2人で話すことが多くて、良く笑ってくれるし、明るいイメージなんですが、役に入ると2人とも多くは語らず、笑顔もほとんど作品中にないので、本当にカメラが回った瞬間まったく違う世界にいるような感覚でした」と振り返っている。

また、フョードル・ドストエフスキーの「白夜」に共鳴して本作を作り上げた中西は、尾碕と池田について「タイプの違う二人が絶妙のバランスで絡み合い、一つの世界をしっかり構築できていることに、とても満足しています」と述べた。

本作には嶋田彦真砂豪斉藤正樹大谷博史島津尋永島雄三宇田友音木元ゆうこ八代崇司佐伯孝彦河屋秀俊和田聰宏も出演。YouTubeでは予告編が公開されている。

映画「4日間 FOUR DAYS, TOKIO」予告編

尾碕真花 コメント

映画、初主演で挑ませて頂きました。
作品が決まってからは、頭をフル稼働で作品、役について葛藤しました。
撮影が始まる前には、監督と池田さんと何度もリハーサルを重ね丁寧に作り上げてきました。
セリフの絶妙な言い回しや、役としての繊細な心の動きなどを考える日々がとても楽しかったです。
池田さんは、役に対してとてもストイックに考え、練習を重ねリハーサルや本番でも真剣にぶつかって来てくださったのでとても頼りになる役者さんでした。撮影中は沢山支えて下さって感謝でいっぱいです。

池田航 コメント

この映画を撮影している“今”を1番リアルに、そのまま切りとったような作品。
撮影当時は、今とはまったく想像がつかないような環境でした。生活環境が大きく変わって、人との関わり方とか何を信じたらいいのかとか、色んな情報が飛び交う中で全世界で自分や周りを改めて見直すきっかけになったと期間だと思います。
この作品をみてどう感じるかはみんなそれぞれ違うし、それが正解だと思います。
色んな目線で観て感じて頂ければ嬉しいです。
ユウキを演じてくれた尾碕さんとは不思議な感覚でした。
カメラ外では作品について2人で話すことが多くて、良く笑ってくれるし、明るいイメージなんですが、役に入ると2人とも多くは語らず、笑顔もほとんど作品中にないので、本当にカメラが回った瞬間まったく違う世界にいるような感覚でした。
中西監督は僕の演じる「時夫」という人間像を全て受け入れてくださいました。それは役者として率直に嬉しかったです。普段の僕のイメージとは全く違う人間なので、新たな自分を見つけることができた気がします。

中西健二 コメント

製作のこと

この3年間、多くの人々に宿った気分。コロナ、戦争、何かとんでもないことが起きていると思いながらも、真綿で首を絞められるようなモヤモヤした気分を抱えるだけ。出来事や数字は記録されて残る。しかし気分は時が経てば忘れられ、あっけなく風化してしまう。そんなもろく、うつろいやすい気分をその肌触りごと記憶しておきたかった。
ドストエフスキーの「白夜」に惹かれたのは、その「4日間」の物語の中で、限られた登場人物、限られた時間、限られた場所、最小限に絞り込まれた要素が見事なまでに描き出す、真実性、普遍性に憧れたからです。
未だ確信と言えるほどのものにはたどり着けていませんが、この映画であの時の気分を思い出してもらうことが、変わりゆく世界、そしてその中で生きていく人間の未来を一緒に考えていくための一助となってくれれば、と思います。祈りにも似た願いを込めて。

キャストについて

尾碕さんは、面接での第一声が「私、今日はこの役を取りに来ました!」で、正直少々面喰いました(笑)。彼女は自分の思いに対するこだわりが強く、その不器用で頑ななまでの思いの強さが、都会に違和感を感じ続けながら、決して迎合しないヒロインと重なり、独特の存在感となりました。リハーサルで自分と役との間の齟齬に苦戦することもあったと思いますが、安易な妥協はせず、その真摯な姿勢が役に深みを与え、きっちり仕上げてくれたと思います。
時夫は台本上はかなり情けない男なのに、観客の共感を得なければならない、かなり難しい役です。この難しい役を演じるのに必要な資質を一番鮮やかな形で持っていたのが池田君でした。素直さ、人としてのよさ、完成され過ぎていず、伸びしろを感じさせる、などなど。そして彼の前向きな姿勢がこの暗い話にかすかな救いをもたらしてくれており、それはとてもかけがえのないことだったと今は分かります。
タイプの違う二人が絶妙のバランスで絡み合い、一つの世界をしっかり構築できていることに、とても満足しています。

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(c)MiddleWest, naka24ken2

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