夏帆・麻生久美子・宮崎あおいが出演、松任谷由実の楽曲×小説家の物語がドラマ化

NHKの夜ドラ「ユーミンストーリーズ」の制作がスタート。夏帆、麻生久美子、宮崎あおいが出演することが発表された。

作家が松任谷由実の名曲からインスピレーションを得て物語を紡いだトリビュート小説「Yuming Tribute Stories」。「ユーミンストーリーズ」はその中の3編を実写化するオムニバスドラマだ。3つの物語が3週にわたって放送される。

綿矢りさによる原作をもとに「あのこは貴族」の岨手由貴子が脚本、「ハローグッバイ」の菊地健雄が演出を担当する「青春のリグレット」は、夫に浮気された菓子を軸に展開するほろ苦い恋の物語。結婚4年で夫婦関係は破綻しかけているものの、まだやり直せると考えた彼女は夫を旅行に誘う。しかし旅先で、昔ある人に言われた言葉が重要な意味を持っていたことに気付く菓子。青春時代の記憶が後悔となって呼び起こされる。菓子役の夏帆は「ユーミンさん（と呼ばせてください）、菊地監督、岨手さん、綿矢さん、、と好きがこんなにも詰まった作品に参加させていただけるなんて、、胸が高鳴ります」と伝えた。

「青春のリグレット」に続き、2週目に放送される「冬の終り」は柚木麻子による原作をもとにした友情の物語。スーパーでパートとして働く藤田朋己は、新しく入ったパートの仙川真帆とまったく会話が続かず気まずい思いを募らせることに。しかし有線である曲が流れたとき、初めて変化が訪れる。ドラマ「プリズム」のねじめ彩木が脚本を手がけ、「ブルーアワーにぶっ飛ばす」の箱田優子が演出を担当。朋己役の麻生は「フードコートのパート仲間たちで繰り広げられる人間模様を、ユーミンさんの『冬の終り』の楽曲のお力をお借りしながら、面白い作品にできればと思っています」とつづっている。

そして3週目に放送される「春よ、来い」は、一族が持つ“あれ”の力を授かったカナコを描く物語。劇中には誰のために力を使ったらいいのか、その疑問の答えを探すカナコに加え、同じ“あれ”の力を授かった雄大、生きることをつらく感じる中学生の多英が登場する。川上弘美による原作をもとに、「アンダーカレント」の澤井香織が脚本、「僕はイエス様が嫌い」の奥山大史が演出を担当。カナコ役の宮崎は「『春よ、来い』は交わることのない3人が、何かに導かれるように同じ場所、同じ時を過ごします。松任谷由実さんの名曲から川上さんが生み出した物語を、スタッフ、キャストの皆さんと共に丁寧に紡いでいけたらと思っています」と意気込んだ。

「ユーミンストーリーズ」はNHK総合で2024年3月に放送される予定。3つのストーリーはそれぞれ1話15分、全4話となっている。

※宮崎あおいの崎は立つ崎（たつさき）が正式表記

夏帆 コメント

ユーミンさん（と呼ばせてください）、菊地監督、岨手さん、綿矢さん、、と好きがこんなにも詰まった作品に参加させていただけるなんて、、胸が高鳴ります。
人生のたった一場面かもしれないけど、忘れることのできないその一瞬を、丁寧に演じてゆけたらと思っています。よろしくお願いします。

麻生久美子 コメント

最初にお話をいただいたときに、監督が箱田優子さんということに魅力を感じました。箱田さんとは以前CMの撮影でご一緒させていただいていたのですが、演出がとにかく面白くて、いつかまたお仕事したいとずっと思っていました。今回、念願叶ってやっとご一緒できると思うと本当に嬉しくて、今から撮影が待ち遠しいです。
フードコートのパート仲間たちで繰り広げられる人間模様を、ユーミンさんの「冬の終り」の楽曲のお力をお借りしながら、面白い作品にできればと思っています。

宮崎あおい コメント

「春よ、来い」は交わることのない3人が、何かに導かれるように同じ場所、同じ時を過ごします。松任谷由実さんの名曲から川上さんが生み出した物語を、スタッフ、キャストの皆さんと共に丁寧に紡いでいけたらと思っています。
2024年の春に素敵な作品をお届けできるよう頑張りますので、ぜひ楽しみにしていて下さい。