サッカー日本代表・久保建英も出身、風の谷幼稚園の1年間を追ったドキュメンタリー

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1人の女性が作った“奇跡の幼稚園”をカメラが追ったドキュメンタリー「時代遅れの最先端 ―風の谷幼稚園の子どもたち―」が、10月7日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。

「時代遅れの最先端 ―風の谷幼稚園の子どもたち―」場面写真

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「時代遅れの最先端 ―風の谷幼稚園の子どもたち―」ポスタービジュアル

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本作は「地雷を踏んだらサヨウナラ」「島守の塔」などを手がけた五十嵐匠の新作ドキュメンタリー。神奈川・川崎の雑木林に囲まれた丘に、一風変わった幼稚園がある。その名も、風の谷幼稚園。周りの道路や田畑と隔てる塀もなければ、鉄製の遊具もない。さらには制服もなければ通園バスもない。登園・降園時には、必ず親子は手をつなぐ。そんないまどきではない環境の中、「体を動かす」「手を使う」「いっぱい歩く」を基本とした「これからの時代のこれからの幼稚園」として親しまれている。サッカー日本代表選手の久保建英も卒園生の1人だ。

「時代遅れの最先端 ―風の谷幼稚園の子どもたち―」場面写真

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子供の健やかな成長を願い、裸一貫で行動を起こしたのが天野優子。家族を説得して家を担保に莫大な借金をし、10年間ほぼ無給で働いて自分の“理想の幼稚園”を作り上げた。本作では、天野を中心に、2021年4月の入園式より四季を通じて“風の谷の子供たち”の成長を1年にわたって追いかけた。

このたび五十嵐と天野のコメントが到着。五十嵐は「そこには、天野優子さんを中心に『風の谷の宇宙』があった。そこはとても風通しがいいし、規律ある自由があった。何より生き生きした子供たちが飛び跳ねていた」と、撮影の日々を振り返る。天野は「私たちは、子どもが本来持っている育つ力を信じています。そして、幼児期に思いきり身体を使うことこそが、バランスのとれた賢い頭と心と身体の発達を促すのだということを確信しています」と伝えた。

五十嵐匠 コメント

天野優子さんは、たまらなく信念の人だ。自分の理想の幼稚園を作るため私財をすべてなげうって川崎の小高い丘に、素敵な幼稚園を作ってしまった。私は、1年にわたり秋葉キャメラマンと風の谷に通った。そこには、天野優子さんを中心に「風の谷の宇宙」があった。そこはとても風通しがいいし、規律ある自由があった。何より生き生きした子供たちが飛び跳ねていた。
撮影中、私は天野さんに一度だけ怒られたことがある。それは年中組の授業中のことだ。私が、1人の子に声をかけようとしたその時、天野さんは叫んだ。「監督!子どもに声をかけないで!」。
天野さんにとって授業中は、まさしく戦場だった。私は、久しぶりに叱られながらも何だかうれしくなった。

天野優子 コメント

子どもの心と身体は、とても柔らかです。普通の生活をしていれば、すくすくと育っていくものだと思います。それなのに「最近の子供はなにかヘン」と言われているのはなぜなのでしょう? それは子ども問題というよりも、大人の問題であるような気がしてなりません。子供を取り巻く環境や大人の意識が、どこかでゆがんだ子どもを生み出してはいないでしょうか。大人中心の生活パターンや食生活、一見子ども中心に見える、知育や知識偏重の幼児教育の数々。幼児期の子どもに本当に与えたいものはなんなのか。「風の谷幼稚園」で大切にしたいと思っていることは、とてもシンプルです。
私たちは、子どもが本来持っている育つ力を信じています。そして、幼児期に思いきり身体を使うことこそが、バランスのとれた賢い頭と心と身体の発達を促すのだということを確信しています。

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(c)風の谷幼稚園

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五十嵐匠がドキュメンタリーの手法で投げかける、幼児教育の大切さ。

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