映画「
本作は、1970年代に世界中の人々を魅了したとされる架空のアーティスト、エクスネ・ケディの熱烈なファンである女子高生イブキと少年ジュンが、運命的な恋に落ちる物語。やがて別の道を歩む2人だったが、エクスネ再結成ライブが行われる2022年の東京で、会場を訪れるのだった。イブキ役の小川、ジュン役の藤江琢磨がダブル主演を務めた。
小川は「1年かけて完成にたどり着いたので、やっとここに立って(公開されたことを)実感した感じです」とうれしそうに口にする。本作の音楽をPLASTIC KEDY BANDとして担当した井手は「この映画の始まりは、僕が2020年に作ったエクスネ・ケディという人物のアルバム。コロナ禍の一番大変な時期にリリースしたので、レコード屋も開いてなかったんです」と当時を振り返り、「こんな日が迎えられてよかったです」と感慨深げに語った。
本作では、キャスト陣の歌や踊りのシーンが多いことに話題が及ぶと、「音楽に合わせて衝動的に踊るのはできるタイプなんですけど、“振り付けに合わせる”ということが苦手で」と明かす小川。宮崎は「井手さんの歌詞から動きを考えたりすることもあったが、小川さんがそのままで素晴らしいので、素材活かしのアプローチではありました」と演出方法に言及した。
また、森の中で撮影されたバンドの演奏シーンについては、井手が「レールがあって、カメラマンが座る椅子があって、その周りでたくさんのスタッフが仕事してるんですけど、ちょっと離れたところで監督がずっと踊ってて……同じチームとは思えなくて」とエピソードを明かす。宮崎は「バンドの皆さんを盛り上げるために、真面目に踊り狂ってたんです」と弁解すると、井手は「そういう演出方法なんですね」と納得していた。本作のオファーがある以前からエクスネ・ケディの音楽を聴いていたという小川は「イブキなのか私自身なのか、どっちの感情かわからないんですけど、(PLASTIC KEDY BANDによる)エクスネ“風”の演奏を生で観られて、踊らずにはいられなかったです」と回想した。
最後に小川は「勢いを持って、この映画がたくさんの人に届けられれば」と笑顔で伝える。宮崎は「僕、『PLASTIC』が大好きでして。お友達にも話していただいて、口コミでだんだん広がってくれたら2万5000年後まで届くかな」と本作にちなんだコメントでイベントを締めくくった。
「PLASTIC」は全国で順次公開中。尾野真千子、とよた真帆、鈴木慶一、小泉今日子らもキャストに名を連ねた。
宮崎大祐の映画作品
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極東新天地 @kyoku_shin
【舞台挨拶レポート】「PLASTIC」主演・小川あん、憧れのバンドの演奏に「踊らずにはいられなかったです」 https://t.co/QtK8GoP2Sv