「白い風船」などで知られる
市井の人々の日常を通してイラン社会の置かれた現実を描き続け、2010年に政府から“イラン国家の安全を脅かした罪”で20年間の映画制作禁止と出国禁止を言い渡されたパナヒ。それでも抑圧に屈せずさまざまな方法で映画を撮り続けている。イランでは上映禁止であるものの、第79回ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した「熊は、いない」では、イランの村からリモートで映画を撮影する監督パナヒ役で自らが主演した。
YouTubeで公開された予告編には、偽造パスポートを使って国外逃亡しようとしている男女のドキュメンタリードラマを撮影しているパナヒが、滞在先の村で愛しあうことが許されない恋人たちのトラブルに巻き込まれていく様子を収録。村人がパナヒを取り囲む様子や、「本作完成後、パナヒは逮捕された。」という文字も映し出される。
また、「熊は、いない」の全国鑑賞券が本日7月14日に発売。購入者には本作のオリジナルポスターをデザインした特製ポストカードが贈られる。
「熊は、いない」は東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。なお本作は第23回東京フィルメックスでオープニング作品として上映された。
toshi @ttsuruuchi
イランでは上映禁止、ヴェネツィア映画祭で審査員特別賞「熊は、いない」公開 #SmartNews https://t.co/6h7UM5DFcu