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「嘘八百」シリーズ第3弾の本作では、豊臣秀吉の出世を後押ししたと言われる7つの縁起物「秀吉七品(しちしな)」の1つ、鳳凰の銘がついた茶碗をめぐるだまし合いが描かれる。大物狙いで空振りばかりの古美術商・小池則夫に中井、腕は立つのにくすぶっている陶芸家・野田佐輔に佐々木が扮した。
中井は佐々木との3回目のタッグを「どんどん遠慮がなくなっていくんです。役者って最初は間合いを計るものなんですよ。それが3作目にもなると、どうでもよくなってきて。相手を思い量ることを超えてやりたいことをやり、嫌な顔をしたら『仕方ないか』ぐらいの気持ち。(シリーズで)一番息が合っていると思います」と自信を持って振り返る。佐々木も「遠慮なかったですね。登場人物に遠慮がないということだと受け止めましたので、僕もそういう芝居ができました」と同調。2人ともシナリオ制作の段階から参加していたそうで、中井は「そこで話し合ったものを映像化したまでです。よく聞かれるんですけど、基本的にアドリブはありません!」と強調した。
安田は“カリスマ波動アーティスト”TAIKOHという役どころでシリーズ初参加。「気を使わなくていい現場だったんです。のちのち聞いたところ、貴一さんや蔵之介さんが空気作りをしてくださっていたんだとわかって。それだけ何も気にせずいられました」と感謝する。また安田が現場でラジオ体操をしていたという情報も。「朝現場に到着したら、安田くんが正面にいて、その動きがどう考えても『ラジオ体操第一、よーい!』というのにハマるんですよ。おざなりじゃなく真剣にやっていて。いつもやってるの?と聞いたら『コンサートやどんなときもラジオ体操がいいんです』とおっしゃっていました」という中井からの目撃談に、安田は「ハプニングでした」とはにかんだ。また監督の武いわく、TAIKOHが絵を描くシーンは大きな見せ場になっているそう。「絵という新しい要素に我々スタッフはてんてこまいでしたが、安田さんが神のようになって描いてくださいました」と武が労うと、安田は「感覚的にはその言葉で合ってると思います。自分の体をただ“モノ”にしてキャンバスをつなげるというか……」と役そのままのような表現で述べ、共演者たちの笑いを誘った。
TAIKOHの財団を仕切る謎の美女役でキャストに加わった中村は「蔵之介さんは本当に優しく、後輩の私たちに一切プレッシャーをかけないでいてくださいました。貴一さんも『僕もいまだに緊張するんだよ』と声を掛けてくださって。優しい先輩たちを見習わないといけないなと思います」と感謝。中井は「正直、僕は(『嘘八百』を)シリーズだと思っていない。1本1本作ってきたので。だから僕らにとっても新しい作品なので、ご一緒できて幸せでした」と優しい言葉を贈る。佐々木は「(新キャストの)お二人が関西出身というのが大きくて。楽しんでいるのが伝わってきました」と笑顔を浮かべた。
「嘘八百 なにわ夢の陣」は1月6日より全国で公開。
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