本作は“まだ存在しない映画の予告編”で審査する映像コンテスト「未完成映画予告編大賞 MI-CAN」の敗者復活戦「MI-CAN3.5復活祭」から誕生した人間ドラマ。死体役ばかりの売れない俳優の生き方を通して、理想と現実に折り合いをつけることの難しさ、そして“生きることと死ぬこと”が描かれる。
主人公の“死体の人”吉田広志を演じた奥野は「この作品を観て俳優業をやってみたいと思った稀有な人が現れたら、ちょっと嬉しいです」、ヒロイン・加奈役の唐田は「主演の奥野さんのお芝居に圧倒されながら、必死に、もがいて、全力で挑んだ現場です」とコメント。監督の
奥野瑛太 コメント
「俳優ってなんなんだろう」
僕自身何度も立ち返ってはぼんやりと考えます。
決して明確な答えを出すわけでもなく、漠然と「これはきっと楽しいはず」と自らに言い聞かせながら。
死ぬ事に似ているような気がしたり、それが生きる事に繋がっているような気がしたり。
その瞬間瞬間を生きる為に必死に死のうと全細胞を総動員させます。まるで死体の人のように。
この作品に出会って、たくさん反省しました。
もっとユーモアと愛情の眼差しを養うべきだったと、俳優としても人間としても。
草苅監督の不屈の温かい眼差しに、完敗でした。
たぶん、監督が僕の役を演じた方が100倍面白いし素敵です 笑
この作品を観て俳優業をやってみたいと思った稀有な人が現れたら、ちょっと嬉しいです。
唐田えりか コメント
死体の人のオーディションを受けたのは、昨年の夏で、撮影は秋頃でした。
オーディションからの日々はあっという間でしたが、とても濃い時間でした。
主演の奥野さんのお芝居に圧倒されながら、
必死に、もがいて、全力で挑んだ現場です。
クスッと笑えて、泣けて、あたたかい、草苅監督の映画。
是非楽しみにしていてください。
草苅勲 コメント
がむしゃらに夢を追い続け、自分を信じて目の前の事に向かって過ごした日々。
いつの間にか月日は流れ、立ち止まって見てみたら、周りの人との差に気づき、何者にもなっていない自分がそこにいた。
人生は思い通りにはいかない。
それでも、勇気を持って次の一歩を踏み出す瞬間がある。その瞬間を描きたくて、この物語を書き出しました。
なぜだかとても温かくて笑えるものにできあがってしまいました。
真面目に生きるからこそ面白い。
そんな死体の人の生き様を、ぜひ観てやって下さい。
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