「鋼の錬金術師」山田涼介、荒川弘描き下ろしの家宝披露「マンガにはない原画です」

「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー／最後の錬成」の完成披露試写会が本日5月16日に東京・丸の内ピカデリーで行われた。

5月20日に公開される「復讐者スカー」と、6月24日に封切られる「最後の錬成」の2部構成となる「鋼の錬金術師 完結編」。2017年公開の前作に引き続き、曽利文彦が監督を務めた。

完成披露試写会にはエドワード・エルリック役の山田涼介（Hey! Say! JUMP）、ウィンリィ・ロックベル役の本田翼、エンヴィー役の本郷奏多、リン・ヤオ役の渡邊圭祐、オリヴィエ・ミラ・アームストロング役の栗山千明が参加。登壇者は役を意識した衣装を着てきたそうで、山田が「本田さんがこんなにウィンリィに寄せてくるとは思ってなくて……」と焦った表情を浮かべると、本田は「現代版ウィンリィを意識しました。でも浮いてますよね？」と周りを見ながら笑う。栗山からキャラクターへの“寄せ”が足りないことを指摘された渡邊は「色は寄せてますから」、本郷は「なんとなくダメージ感を出してみたり」と弁明していた。

山田はお気に入りの「鋼の錬金術師」グッズも披露。原作者・荒川弘が描き下ろしたマンガを見せながら「前作のワンシーンを描き下ろしてくれて。原作マンガにはない原画です。家宝として飾らせてもらってます」とうれしそうに話した。またアルフォンス・エルリックの人形も持参しており、「このアルかわいくないですか？ エドもあるんですけど、2体並べて飾っています」と伝え、回収に来たスタッフに「盗まないでください、僕のですから」とジョークを飛ばす。

続いて「最後の錬成」の約10分間のフッテージ映像が上映された。5人の中で栗山のみが「復讐者スカー」に出演していないことから、話題の中心はオリヴィエ・ミラ・アームストロングに。山田が「（現場で）栗山さんがオリヴィエのまんますぎて怖かった」と吐露すると、栗山は「意識しなくても影響されてるところがあるのかもしれないです」とキャラクターへの愛を明かす。渡邊は「栗山さん（演じるオリヴィエ）に流し目されたり舌打ちされたい」と冗談交じりに述べた。

また、荒川からのコメントをMCが代読する場面も。「エドとアルの旅を最後まで描いてくれてうれしかった」「オープニングからワクワクしっぱなしだった」という感想のほか、登壇者1人ひとりに感謝が伝えられる。山田はしみじみとした表情で「先生が現場に来られたときはバタバタしていてあまりお話しする時間がなかったので、こういうふうにメッセージをもらえてうれしいです。実写化を通して、『鋼の錬金術師』を知らない人にも魅力が伝わってほしいなと思いました」と思いを語った。