映画評論家の佐藤忠男が91歳で死去、日本映画大学学長・名誉学長を歴任

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映画評論家の佐藤忠男が3月17日に91歳で死去。佐藤が学長を務めた日本映画大学が発表した。

2018年2月に第72回毎日映画コンクールの表彰式に出席した佐藤忠男。

2018年2月に第72回毎日映画コンクールの表彰式に出席した佐藤忠男。

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1930年10月6日生まれ、新潟県出身の佐藤。日本映画大学では前進の横浜放送映画専門学院の頃から教壇に立ち、のちの日本映画学校では学校長に就任。2011年に大学に改組となってからも学長、名誉学長を歴任し、後進の育成に尽力し、映画界に多くの人材を送りだした。全4巻に及ぶ「日本映画史」では芸術選奨文部大臣賞、毎日出版文化賞を受賞。 主な著作に「日本の映画」「小津安二郎の芸術」「溝口健二の世界」「大島渚の世界」「長谷川伸論」「キネマと砲声―日中映画前史」「今村昌平の世界」などがある。 映画のほか、大衆芸能、演劇など幅広い分野での評論活動を展開した。

アジアフォーカス・福岡国際映画祭では1991年の第1回から2006年の第16回までディレクターを務め、特にアジアやアフリカの知られざる映画の数々を日本へ紹介。ほかにも日本映画ペンクラブの代表幹事、東京国立近代美術館フィルムセンター(現:国立映画アーカイブ)の運営委員などを歴任し、映画芸術の振興に貢献した。それらの功績が評価され、山路ふみ子映画文化賞、川喜多賞、紫綬褒章、勲四等旭日章、フランス政府芸術文化勲章シュヴァリエ章などを受けている。また2019年には文化功労者に選出。2022年2月にはキネマ旬報特別賞を受賞したばかりだった。

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謹んで哀悼の意を表しますとともに、心からお悔やみを申し上げます。
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