花江夏樹が劇場版「オッドタクシー」に太鼓判「最後の最後に面白い仕掛けが…」

「映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」の完成披露試写会が本日3月16日に東京・TOHOシネマズ 新宿で開催され、キャストである花江夏樹、飯田里穂、ミキの昴生と亜生、ダイアンのユースケと津田篤宏、監督を務めた木下麦が登壇した。

2021年4月よりテレビ東京ほかで放送されたテレビアニメ「オッドタクシー」。その劇場版となる本作では、個人タクシーの運転手・小戸川が関わる“練馬区女子高生失踪事件”について、関係者17人の証言から新たな輪郭が浮かび上がっていく。

花江はテレビ版でのオファーを振り返り「なぜ僕なんだろう？と思いましたが、伏線や登場人物の過去などの設定を知っていくうちに納得していきました」と述懐。アフレコについては「どう演じるか最初は悩んだんですが、最終的にはすっと腑に落ちた部分がありましたね。（結末を途中まで知らなかったので）一視聴者として作品を追える楽しさもありました」と話した。

登壇した芸人たちの中で1人だけ声優未経験だったことをいじられた昴生は、「芸人でも『オッドタクシー』のファンの方は多くて。（テレビ版を観た）いろんな人から『めちゃくちゃよかった』って声を掛けてもらいました。僕が声を録ったのは2日間だけだったんですが、ずっと携わっていたかのように言ってました」と明かして笑いを誘う。現場の様子について質問が飛ぶと、亜生がすかさず割って入り「お兄ちゃんはNGがすごく多くて、セリフ一言ずつに監督からダメ出しをもらってました。それを20回くらい繰り返したら、『何が違うねん！ わからん』って言って……」と冗談めかしながら暴露。大慌てした昴生は「言ってへんやん！」と否定するも、最終的に「物語（の展開も）全部は聞かされないままだったから、うまく把握できへんくて……」と苦労したことを認めた。

続いてユースケが「演じたのが芸人さんの役だったので、逆に難しかったですね。地が出すぎてもいけないし。それで監督さんと喧嘩になったりとか」とボケると、津田は「監督に言われたまんまやってたやん！」とすばやくツッコミを入れて笑いを起こす。しかし、そのまま津田のターンになると「『オッドタクシー』は本当に楽しませていただいて……楽しかったです」と言い淀み、登壇者たちから「うっす！」とからかわれた。また飯田は「伏線がいろいろ張られていましたよね。私が演じた白川は黒幕なんじゃないかってくらい、序盤はミステリアスで。物語を追うごとに人間味が生まれていくので、その変化を演じるのが大変でした」と回想し、木下は「皆さんキャラクターに合ってるなと思いました。そのままの皆さんと近い」と感想を述べる。

最後の挨拶で花江は「テレビアニメのあと、これ以上映画で何をやるんだろうと思ったのですが、その懸念を払拭する面白い内容になりました。ぜひエンドロールの隅々まで見逃さないように楽しんでいただきたいです」とコメント。「最後の最後に何か面白い仕掛けが……」とさらに期待をあおり、イベントの幕を閉じた。

「映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」は、4月1日より全国でロードショー。