太宰治の小説「斜陽」を
奥野が演じるのは、かず子の弟・直治。上原を尊敬し小説家を目指す好青年だが、麻薬と酒に逃げ破滅していく役どころだ。奥野は太宰について「女性にだらしなく……でも文学の才能がある方というイメージを持っています」と言い、「今回監督からは、それぞれの役柄に太宰を投影しているとお話を聞きました。原作も読み込み、自分の中で人物像を理解して演じています」と語る。
彼は今作の出演が決まってから小栗旬の主演作「人間失格 太宰治と3人の女たち」を観直したそうで、「自分なりに当時、どんな口調で会話していたのか想像しながら演技に結び付けています」「(今回の衣装は)現代のスーツとは生地などが全然違いますし、その時代を生きる人になりきれるのは新鮮で本当に楽しいです」と述懐。また「直治の悩ましく、葛藤しながらもみんなに必死にすがりつこうという生き方をぜひ見ていただきたいです」と作品をアピールしている。
「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」は今秋公開予定。
なかはら・ももた @momotaNakahara
奥野壮が宮本茉由の主演作「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」に参加、破滅していく弟役(コメントあり) https://t.co/j1Zblv1XRT