ピーター・ディンクレイジが歌いながら剣操る、ミュージカル映画「シラノ」新映像

ミュージカル映画「シラノ」の本編映像の一部がYouTubeで公開された。

エドモン・ロスタンの戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」をエリカ・シュミットが新たな設定で再構築した演劇「シラノ」をもとにした本作。舞台は17世紀のフランスだ。優れた詩を書く才能を持つフランス軍きっての騎士シラノは外見に自信が持てず、思いを寄せるロクサーヌに気持ちを伝えることができないでいた。そのことを知らないロクサーヌはシラノと同じ隊に配属された青年クリスチャンに惹かれ、シラノに恋の仲立ちをお願いする。

映像に収められたのはピーター・ディンクレイジ演じるシラノが、耐え難い芝居に対し言葉巧みに役者を挑発し、怒った子爵とステージ上で一騎打ちするシーン。シラノが圧倒的な剣さばきを披露しながら、自分のコンプレックスを詩に乗せて皮肉るように歌唱する様子が切り取られた。

本作の脚本を手がけ舞台版の演出も担当したのは、ディンクレイジの妻シュミット。彼女はディンクレイジが舞台版の台本を初めて読み合わせした際のことを振り返り「彼にはゆがんだユーモア──何かを隠すような、守るような、そして疑うようなユーモア──が備わっていることがすぐにわかった。反射的な自己嫌悪と不信はシラノというキャラクターにまさしくピッタリだった。ピーターは、自分が演じる前からシラノというキャラクターのことを理解していた」と語っている。

本作の楽曲を担当したマット・バーニンガー（ザ・ナショナル）と音域が近いというディンクレイジは「ポイントは彼のまねをしようとしないことだった。シャワーをしているときは大好きな歌手のまねをたくさんするものだけど、今回の楽曲は自分なりのものにしたかった」と述べた。

ジョー・ライトが監督を務めた「シラノ」は全国で公開中。

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