黒人コミュニティを描き続けた米監督チャールズ・バーネットの2作品が日本初上映

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アメリカの独立系映画監督チャールズ・バーネットの上映企画「This is Charles Burnett チャールズ・バーネット セレクション vol. 1」が3月19日、20日に東京・ユーロライブで行われる。

「This is Charles Burnett チャールズ・バーネット セレクション vol. 1」ビジュアル

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「キラー・オブ・シープ」

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UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で映画制作を学んだバーネットは、在学中に「L.A. Rebellion」と呼ばれるインディペンデント映画監督グループの一員として、ハリウッド映画とは異なる新しい「黒人映画」を模索。その後、一貫してアメリカ黒人の経験を描き続け、短編やドキュメンタリー、テレビ映画を含め30を超える作品を発表した。ニューヨークタイムズ紙から“アメリカでもっとも知られていない偉大な映画監督”と評され、第90回アカデミー賞では名誉賞を受賞した。

「マイ・ブラザーズ・ウェディング」

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自主上映グループ・After School Cinema Clubが企画した本イベントでは、「キラー・オブ・シープ」「マイ・ブラザーズ・ウェディング」を日本初上映。バーネットの初長編作「キラー・オブ・シープ」では、都市部のゲットーに住む黒人たちの日常がドキュメンタリータッチで切り取られる。「マイ・ブラザーズ・ウェディング」は、家族と悪友との間で揺れる主人公を通して、黒人コミュニティ内における階級の複雑さを浮き彫りにした青春譚だ。「マイ・ブラザーズ・ウェディング」は1983年製作のロングバージョンを再編集したディレクターズ・カット版がスクリーンにかけられる。YouTubeでは予告編を公開中。

「マイ・ブラザーズ・ウェディング」

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チケットはPassMarketで2月23日正午より販売される。一般料金、学生料金に加え、今後もバーネット作品を広く紹介していくための「応援料金」も設けられた。また上映に際し、映画ライター / 黒人映画歴史家の杏レラト、映像制作集団・空族の富田克也相澤虎之助からコメントが寄せられている。

This is Charles Burnett チャールズ・バーネット セレクション vol. 1

2022年3月19日(土)、20日(日)東京都 ユーロライブ

3月19日(土)
13:30 開場
14:00~「キラー・オブ・シープ」
15:45~「マイ・ブラザーズ・ウェディング」

3月20日(日)
13:30 開場
14:00~「マイ・ブラザーズ・ウェディング」
15:45~「キラー・オブ・シープ」

料金:学生 1500円 / 一般 1800円 / 応援料金 2200円
※各作品入替制

杏レラト(映画ライター、黒人映画歴史家)コメント

チャールズ・バーネット作品に出逢い、かけがえのない至宝を見つけた。慈しみや不安、息づかいまでが感じとられるほど、ひとコマひとコマがリアルで愛おしく美しい。私はこれ以上の作品をまだ見つけられない。
─「キラー・オブ・シープ」に寄せて

空族(富田克也、相澤虎之助)コメント

ハリウッドとは一線を画して独自の黒人映画を創り続けたチャールズ・バーネットの作品は、ギャング映画でも社会派告発映画でもなく自らのフッドのありのままを絶妙の侘び寂びで描いている。サブスクでは決して辿り着けないこの珠玉の作品を掘り当ててくれたAfter School Cinema Clubに大感謝!!

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Egaitsu Hiroshi @egaonehandclapp

本日13:30 開場です

This is Charles Burnett チャールズ・バーネット セレクション vol. 1

https://t.co/CSNKOjTCTO

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