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カツセマサヒコの小説を映画化した「明け方の若者たち」は、東京で生きる“僕”が経験する恋愛や将来への葛藤を描く青春譚。北村匠海(DISH//)が“僕”を演じ、飲み会で僕に一目惚れされる“彼女”に黒島、“僕”の同期・尚人に井上祐貴が扮した。
黒島は主演の北村と3回目の共演だったという。互いに気兼ねない関係性のようで「何を話したとかは特に覚えてないんですけど、テンションが似ているので話さなくても気まずいこともありませんでした」と回想。そして「(北村が)すごく忙しそうだったので、ちゃんと寝てるのかな?とか、ごはん食べてるのかな?とか、お母さんみたいな気持ちになって(笑)。『心から応援してるからがんばって!』と毎日伝えていました」と気遣いをのぞかせた。
僕、彼女、尚人が明け方の高円寺を駆けるシーンは、黒島も松本も「印象に残っている」と口をそろえる。日が昇るまでに撮りきらなければならず、夜中の3時頃から練習を繰り返して臨んだという同シーン。松本は「ほかのシーンはアドリブがあったり、そこまで決め込まないで撮ったりもしたんですけど、明け方のシーンは時間的な制約もあってガチガチに練習して撮ったというのもあって思い出深いです」と語った。
また黒島は、あくまで僕目線で描かれる彼女について「魅力的だから自分に務まるか不安もあった」と吐露。「あまり描かれていない分、自分で想像できることも多かった。素直なところだったり、1つひとつの感情表現がピュアだったり、とにかく彼女の魅力を伝えたかったです。私自身も1つひとつの物事に心から純粋に向き合えば、きっと大丈夫だと思いながら演じました」と振り返った。松本も「原作は本当の彼女像が見えない描き方だったので。映画では生身の人間としてどう表現するかが難しかったです」と苦悩を明かす。
そんな“彼女”の背景がつづられるアナザーストーリー「ある夜、彼女は明け方を想う」が、Amazon Prime Videoで1月8日より独占配信される。もともとカツセが原作小説に入れるつもりで書いた物語ということで、黒島は「こういう形で彼女について知ってもらえるのはうれしい。人間ってそれぞえれ抱えてるものや人には見せない部分があって、それも大切に描かれていて。多面的な姿が見られて、より人間味のある作品になったと思います」とほほえんだ。
僕が彼女に“沼のように”ハマっていく姿を描く本作にちなみ、「沼のようにハマっているものは?」という質問も。BTSにハマっているという黒島は「完全に沼です。心から楽しんでパフォーマンスしている姿を見ていたら、表に出る人ってこういうことだと感じて。自分たちが心から楽しんでいるからみんなをハッピーにできる。ハッピーな気持ちって大事だなと思いました」と熱弁する。松本は「霜降り明星にハマっていて。YouTubeの動画を狂ったように観ています」と打ち合け、黒島に「粗品が疲れすぎてダウンする動画とかすごくいいから!」とお薦めしていた。
「明け方の若者たち」は12月31日より全国ロードショー。
※「明け方の若者たち」はR15+指定作品
映画ナタリー @eiga_natalie
【イベントレポート】黒島結菜、多忙の北村匠海を心配「寝てるかな?ごはん食べてるかな?」
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