井上正大が仮面ライダーの人気を分析、賀集利樹は「ディケイドってズルい」

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仮面ライダーBLACK 鬼ヶ島へ急行せよ」「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」が、本日11月2日に東京・TOHOシネマズ シャンテで上映され、上映後のトークイベントに門矢士 / 仮面ライダーディケイド役の井上正大、津上翔一 / 仮面ライダーアギト役の賀集利樹が参加した。

左から井上正大、賀集利樹。

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第34回東京国際映画祭の「仮面ライダーBLACK特集」として行われたこのイベント。司会の藤津亮太から呼び込まれた井上は、「ここが映画から12年後の世界か……」と士ばりのセリフで場内を笑わせ、賀集から「いいっすね、そういう決めゼリフがあって」とうらやましがられる。

井上正大

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まずは2人が出演した「オールライダー対大ショッカー」の話題に。脚本を読んだ際の感想を問われると、「士が大ショッカーの大首領だったことは、脚本を見て初めて知りました。今までなんで設定を教えてくれなかったんだ、東映の白倉(伸一郎)さーん、って思ってたんですけど、士は記憶喪失っていういい設定があるじゃないですか。だから僕は知らなくていいんですよ」と、設定を踏まえた演技をしなくてよかったことについて触れる。さらには「(地獄大使役の)大杉漣さん、(死神博士役の)石橋蓮司さん、このお二人をあごで使うみたいな役どころなんで、いいのかなと思いながらやらせていただきましたね。あとはラストシーン、仮面ライダーの歴史を象徴するような全ライダーによるライダーキック。あれはアフレコしてて震えました」と、次々と思い出話が飛び出した。

賀集利樹

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続く賀集は「僕の役も記憶喪失といういい武器を持ってる」と切り出すと、思わぬ共通点に井上も「あ、記憶喪失!」と盛り上がり、客席からも拍手が起こる。また映画のラストで津上が士に「ここからが君の本当の旅だ」と告げるシーンについての話題になると、井上は「あれは本当にそうでしたね。何年間旅するんですかね、いまだに旅してますよ。『仮面ライダーディケイド』は約半年しかやってないから、『いいなー、僕はあまり(回数を)できない仮面ライダーなんだ』って思ってたんですけど、フタを開けてみたら誰よりもやってる(笑)」と、テレビシリーズ終了後もさまざまな作品にゲスト出演するという予想外の展開について複雑な思いを語っていた。

左から井上正大、賀集利樹。

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井上は、「『COMPLETE SELECTION MODIFICATION』っていうベルト(の玩具)があるじゃないですか。あのシリーズで、ディケイドの初期の白いベルトがまた発売されるんです」と、バンダイから発売されている玩具シリーズについて触れる。これを聞いた賀集は「ちょっと待って、また出るの? アギトは20年越しにやっと出たのに。ディケイド、やっぱりズルいわー」とディケイドの人気に驚き。井上は「アギトの変身はシンプルでカッコいいじゃないですか。ディケイドはカード入れたり、ガチャガチャ面倒くさいんですよ(笑)」と自虐的に笑う。

賀集利樹

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さらに変身ポーズについても、井上は「アギトは気合を入れる系の変身ポーズじゃないですか。仮面ライダーやってると、いろんな場所で『変身ポーズやってください』って言われる機会があるけど、アギトだったら絶対に決まる。変身ポーズだけで超カッコいい。でも平成ライダー後期になってくると、斜に構えた仮面ライダーが多いですよね。変身ポーズ、みんなやる気ないんですよ(笑)。カードとかの道具に頼ってる感じもある」と分析。賀集は「(ベルト以外にもカードなどのアイテムが変身に必要なのは)大人の事情もだいぶあるんだろうな」と冷静にコメントしていた。

井上正大

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終盤、2人には「仮面ライダーが50年続いた理由はなんだと思うか」と質問が飛ぶ。賀集は「僕が演じた津上翔一は、身近な存在だった。仮面ライダーが愛されるのは、身近な存在であること」と分析。MCの藤津も「1作目の『仮面ライダー』も、最初のダークな雰囲気だけでも人気があったけど、さらにハネたのは明朗なお兄さんっぽいキャラクターがあったからという分析もあるんですよ」と納得の様子だった。

続く井上は「じゃあ……語りますか」と仮面ライダー論に一家言ある様子。「日本では『あ、特撮か』『あ、仮面ライダーか』って感じですけど、そもそも特撮っていう文化って、海外の人から見たらすごいことなんですよ。最近SNSを通じてインドネシアやアメリカ、中国の方からコメントをいただくんですけど、仮面ライダーという特撮を毎年やってることってありえないぐらいすごいことなんです。『ジャパニーズ、クレイジー』みたいなことも言われますから(笑)。大前提としてそこがすごい」と熱弁した。さらには「これは日本の文化になりつつあって、世界の方が面白がってくれて、海外の似たようなヒーローも出てきている。日本ってすごいことやってたんだなって。仮面ライダーの50年は通過点。100年、200年と続いてほしいなと思っております」とまとめ、「ただ僕は、そのときにディケイドの新しいフォームが出てないかが心配(笑)」と、自身の演じるライダーに絡めてオチを付けた。

左から井上正大、賀集利樹。

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トーク終了後には2人そろってのフォトセッションが行われ、賀集がアギトの変身ポーズを取ると井上も横に同じポーズで並ぶ。賀集は「ディケイドってなんでもありだな」と、あらゆるライダーに変身できる能力を持つディケイドを最後までうらやましがっていた。

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