武田家全国制覇の夢を、寺田農が主演を務めた時代劇「信虎」予告&ポスター解禁

寺田農が主演を務めた「信虎」の予告編がYouTubeで解禁。あわせてポスタービジュアルも公開された。

「信虎」ポスタービジュアル

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「信虎」

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本作は乱国となっていた甲斐を統一し、戦国大名・武田氏の基盤を築いた人物として知られる武田信虎の晩年に焦点を当てた時代劇。息子の武田信玄によって甲斐を追放された信虎が30年後、武田家存続のため最後の知略をめぐらせるさまが描かれる。予告には信玄の危篤の知らせを受け、甲斐に向けて出立する信虎の姿も。寺田が信虎を演じたほか、谷村美月矢野聖人荒井敦史榎木孝明永島敏行渡辺裕之もキャストに名を連ねた。

「信虎」

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寺田は「所縁の寺々での撮影、国の重文指定の『信虎像』をはじめ、太刀、甲冑、茶器すべて本物の美術調度品がずっしりと重厚感をもたらし、親しい池辺晋一郎さんの荘厳な音楽が華を添えてくれます」とアピール。さらに「『信虎・信玄・勝頼』三代が成し遂げ得なかった武田家全国制覇の夢を500年後の今、この作品のヒットで叶えたいものです」と語っている。歴史学者・小和田哲男、歴史小説家・伊東潤によるコメントは下記の通り。

平成ガメラ3部作で知られる金子修介が監督を務めた「信虎」は、10月22日に山梨・TOHOシネマズ 甲府で先行ロードショー。11月12日より東京・TOHOシネマズ 日本橋、大阪・TOHOシネマズ梅田ほか全国で公開される。

寺田農 コメント

喜寿を迎えた一昨年、このお話を頂きました。舞台はわたしの大好きな戦国時代、まだまだ日本人が荒ぶる魂と誇りを持っていた時代でもあります。
所縁の寺々での撮影、国の重文指定の「信虎像」をはじめ、太刀、甲冑、茶器すべて本物の美術調度品がずっしりと重厚感をもたらし、親しい池辺晋一郎さんの荘厳な音楽が華を添えてくれます。「信虎・信玄・勝頼」三代が成し遂げ得なかった武田家全国制覇の夢を500年後の今、この作品のヒットで叶えたいものです。

小和田哲男 コメント

信虎目線でみごとに描ききった武田盛衰記
ふつう、武田信虎というと、悪逆無道の行為が行きすぎ、息子信玄によって駿河に追放されたみじめな武将といったイメージでとらえられている。しかも、身柄引き取り手だった今川義元が桶狭間で織田信長に討たれると、駿河にも居られず、上京し、高野山や西国を遍歴・流浪し、最後は、信濃高遠でひっそり生涯を閉じたとされている。甲斐から駿河へ追放された後は、その存在感は無きに等しい生涯だったというのが通説である。
ところが、今回の「信虎」はそうした通説を打破しようとする。その手がかりとなっているのが、永禄6年(1563)頃、信虎が京に上り、第13代将軍足利義輝の相伴衆(しょうばんしゅう)になっていることである。相伴衆というのは、将軍が諸大名を饗応するときに相伴を許される人のことで、それ相応の身分の出でないと務まらない。信虎は、戦国大名武田家の当主だった経歴をもっているわけで、将軍からも一目置かれる存在であった。
ただ、その後の信虎についてはほとんど史料がなく、信長の台頭にどう対処しようとしていたのかもわからない。どこまでが史実で、どこからがフィクションなのかがわからない演出はみごとというしかない。
いずれにせよ、信虎の目線で、戦国大名武田家の盛衰が一本の筋となり、信玄死後の勝頼の葛藤、家臣たちの動向など、戦国大名武田家の物語というだけでなく、戦国時代の人間模様をみごとに描ききった作品である。

伊東潤 コメント

最高の演技陣に美しいカメラワーク―令和の戦国映画はこれだ!
戦国時代最強を謳われた甲州武田軍団は、信玄没後も勝頼と信玄の遺臣たちを中心に鉄壁の強さを維持していた。天正二年(1574)、そこに一人の男が帰還する(厳密には信濃国までやってくる)。かつて息子の信玄に甲斐国を追放された元国主の信虎だ。信虎は齢八十一ながら、いまだ天下制覇の野心を秘めていた。
かくして武田家中にもたらされた一つの波紋は、人々の運命をも変えていく。
この小さな事件に目を止めたのは、制作陣の慧眼の成せる業だろう。武田家滅亡という一大事件を描いていくには、劇場用映画の上映時間はあまりに短い。そうなると誰かの視点に絞らねばならない。その点、追放後も駿河国から畿内周辺諸国を股にかけて不穏な動きを続けた信虎の視点から武田家滅亡という一大叙事詩を描いたのは正解だった。
甲斐国の統一、関東や信濃国への侵攻と特定地域の制圧という実績を挙げた信虎は、戦国時代の東国に波乱を起こした風雲児だった。しかし足元をすくわれるように、実の息子である信玄に追放される。それでも野心を捨てなかった信虎は、信玄が没したという噂を聞いて帰還する(本作では高遠城で信玄の死を知る)。
この信虎の帰還という小さな波紋が、武田家の人々の心に何らかの影響をもたらしていく。劇中では、それを妙見信仰による魔力というメタファーで表現しているが、武田家中に落とした信虎の影は次第に大きなものになっていった。
やがてそれは、跡部勝資や長坂釣閑斎といった勝頼の側近たちと山県昌景や春日虎綱といった信玄股肱の重臣たちとの間の亀裂となり、それが長篠の戦いでの惨敗、そして武田家滅亡へと結びついていくことを暗示している。
信虎とは何者だったのか。その帰還によって起こった波紋とはどのようなものだったのか、ぜひ映画を見て考えてほしい。

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