「そこのみにて光輝く」「きみの鳥はうたえる」などで知られる作家・佐藤泰志の本格的な文壇デビュー作をもとにした本作。東出演じる主人公・工藤和雄が故郷の函館に戻り、病んだ心を治療するために晴れの日も雨の日も街を走り続けるさまが描かれる。映画には原作にない“夫婦の崩壊と再スタート”というテーマも盛り込まれ、妻・純子役で
ティザービジュアルには、ぼんやりと空を見上げる和雄の姿と「聴こえてくる──静まらない心の震えが」というコピーが収められた。またタイトルロゴには佐藤直筆の文字が使用されている。
そして特報には、函館の街で走り続ける和雄や、
なお監督の
「草の響き」は東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。
斎藤久志 コメント
偶然だが僕は、佐藤泰志が亡くなったとされる場所からさほど遠くない所に、妻と子と4匹の猫と1匹の犬と暮らしている。そして西武線に乗って佐藤泰志の小説「移動動物園」の舞台となった恋ヶ窪の駅を通過して都心に向かう。
もし、佐藤泰志が「小説」と言う人生を全うしたと仮定するなら、おそらく僕は今、「映画」と言う人生の途中にいるんだと思う。人生とは時間。それぞれの時間の重なり合った先に一つの映画が生まれました。そこに観る人の時間が重なれば幸いです。
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佐藤泰志の小説を映画化した「草の響き」特報公開、東出昌大が函館を走る
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