ライブ映画「
バーンの同名アルバムを原案に、2019年からブロードウェイで上演された舞台を映画として再構築した本作。単純に舞台を撮影した記録映画ではなく、新しいスタイルのライブ映画となっており、バーンはアルバム「アメリカン・ユートピア」とトーキング・ヘッズ時代の楽曲を含む計21曲を披露した。ヨーロッパや南米など、さまざまなルーツを持つミュージシャンが参加している。
1980年代からともに米ニューヨークを拠点に活動してきたバーンとリーだが、コラボは「アメリカン・ユートピア」が初めて。互いに憧れの存在だったそうで、リーは「初期のアルバムからのファン」と述べ、バーンは1980年代の米ニューヨークから出てきた同時代の映画作家たちに大きな刺激を受けたそう。バーンは「ジム・ジャームッシュの映画に、あなたの『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』。この人たちは何か新しいことを、自分の手でやっている。商業システムではなく『私は映画を作るつもりだ。そして私が思い描くようにやるつもりだ』と言ったのです。それは私にとってとても刺激的なことだった」と振り返る。
その後、2人はリーが招待した「ドゥ・ザ・ライト・シング」のプレミアで邂逅。バーンは「これが『今』だと思った。この映画はこの時代そのものだと。私たちは何度もすれ違っていますが、今回の『アメリカン・ユートピア』を映像化することを考えたとき、スパイクに連絡を取ることは決して突飛なことではなかったんだ」と明かす。映像化を打診され、ショーを鑑賞したリーは「ステージ上で脳みそを持つあなたを観て『なんだこれ!?』と思ったよ(笑)。そしてミュージシャンたちがステージに上がってくるのを観た。振り付けがすごい! 参加したいと思った」と初見の衝撃を語っている。
さらにリーは「『デヴィッド・バーンのアメリカン・ユートピア』。このタイトルの意味は? ユートピアとは、平和と愛。つまり魔法の世界」と質問。デイヴィッドは「そう。でも明らかに私たちはユートピアには住んでいません。しかし、私はこれを実現できるという証拠を示しているのです。スピーチする必要はない、ただ観てくれればいい」と答えた。
「アメリカン・ユートピア」は5月7日より東京・TOHOシネマズ シャンテ、シネクイントほかで全国ロードショー。ピーター・バラカンが日本語字幕を監修している。
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