ノベライズ版は映画の原案と脚本を手がけた
長崎が映画のために書き上げたシナリオは20稿に及んだ。彼は「小説版『キャラクター』はその中で、どれが映画版と同じくらい面白いか担当編集者に吟味してもらい、選ばれた第12稿をもとに創作したものです。冒頭はほぼ映画版と同じ流れですが、中盤から大きく変わり、終盤はまったく異なる展開になっています。マンガ版『キャラクター』は映画のシナリオを、マンガ家のいわや晃氏にそのままお渡しし、『好きなように変えていいですから』と言づけたもの。いわや氏もまた、映画版と同じではつまらないと、ラストは驚愕の展開になっています」とコメントしている。
「キャラクター」は殺人事件の第一発見者となったマンガ家・山城圭吾が犯人をキャラクター化してサスペンスマンガを発表したものの、その物語を模した事件が周囲で次々と発生していくさまを描いた物語。山城を菅田、彼の前に再び現れる犯人・両角をFukaseが演じ、「帝一の國」の
長崎尚志 コメント
映画「キャラクター」は企画段階でさまざまな映画監督の間を行きつ戻りつし、実現までにほぼ10年を費やした作品です。
それだけに書いたシナリオは実に20稿! それぞれが異なった結末になっています。
小説版「キャラクター」はその中で、どれが映画版と同じくらい面白いか担当編集者に吟味してもらい、選ばれた第12稿をもとに創作したものです。
冒頭はほぼ映画版と同じ流れですが、中盤から大きく変わり、終盤はまったく異なる展開になっています。
マンガ版「キャラクター」は映画のシナリオを、マンガ家のいわや晃氏にそのままお渡しし、「好きなように変えていいですから」と言づけたもの。いわや氏もまた、映画版と同じではつまらないと、ラストは驚愕の展開になっています。
とはいえ、小説もマンガも、登場人物、キャラクター、人間関係──すべて映画と同じ!
彼らの選択のちがいが、別な方向に向かった……いわば映画版「キャラクター」のパラレルワールドともいうべきもの! 同時に、映画に用意された少し謎に満ちたラストシーンを紐解く解説本にもなっています!
映画をご覧になる前に(あるいは読んだあとに)、ぜひ小説版、マンガ版をご一読いただくことをお薦めします。
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