3月24日深夜にフジテレビで放送されるドラマ「サロガシー」のキャスト7名からコメントが到着した。
第32回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した、的場友見による脚本をドラマ化した「サロガシー」。同性愛者である兄のために代理母出産(サロガシー)を決意した主人公・江島環と、彼女を取り巻く人々の姿が描かれる。建築士として働く環を
環の兄・聡を演じた
環の同僚・野池幸四郎を演じた
聡の元恋人である医師・西岡麻友役の
清矢明子が演出を担当した「サロガシー」は「楽しくアクション!SDGs 滅亡させない▽地球の作り方」の関連番組として放送。
※「楽しくアクション!SDGs 滅亡させない▽地球の作り方」の▽は白抜きハートマークが正式表記
第32回フジテレビヤングシナリオ大賞「サロガシー」
フジテレビ 2021年3月24日(水)24:55~25:55
※関東ローカル
※「世界フィギュアスケート選手権2021」により時間変更の可能性あり
細田善彦 コメント
“実の妹に代理出産を託す同性愛者の役”と聞いた時は、正直僕にどこまでできるのか不安でした。ですが共演経験のある堀田さん、松本さん、さらには、以前にも同性パートナー役としてご一緒させて頂いた事のある猪塚さん。こんなに心強く素敵な方々とご一緒させて頂けるのならば、あとは皆さんから頂くエネルギーに素直に反応しながら、聡というキャラクターに寄り添っていけたらと思いました。サロガシーという言葉は聞き慣れない言葉かもしれませんが、脚本の的場さん、監督の清矢さん、主演の堀田さん、三人の女性が代理出産をする環の心を丁寧に描いています。環の決断、そして環を取り巻く家族の心の機微を、皆さんにも温かく見守っていただきたいです。是非、お楽しみください。
田村健太郎 コメント
僕の役は、環の同僚の野池という男性です。参加するにあたって、環のこと、野池のこと、野池から見た環のことなど、いろいろ考えました。ですが、いざ現場で堀田さんが演じる環を目の当たりにすると、男性である自分がイメージしきれていない“痛み”や“思い”があるんだと感じました。そして少しでもわかった気でいた自分への恥ずかしさも。だから、この作品に耳を傾けよう、そうすれば多くのことに気づけるかもしれない、という希望を持って演じました。皆さまにとっても、この作品が今よりも広い場所への入り口になることを願っております。
猪塚健太 コメント
この作品の脚本を読んだ時、幸せのかたちというものは本当に人それぞれバラバラで、でもそれを知り、考えることもまた大切なことだということを改めて感じました。環、聡、そして僕が演じさせてもらう圭人の3人も、それぞれが悩み、葛藤し、そして共に決断をしてこの物語の冒頭に繋がっていきます。ドラマでは描ききれない、そんな背景も大切に演じられたらと思っています。このドラマを見て、自分や、自分の大切な人の幸せってどんなことだろう?と一瞬でも心のどこかで感じてもらえたら素敵だなと思っております。
松本若菜 コメント
最初にこのお話を頂いた時、アメリカの61歳の女性が息子カップルのために代理母となり出産するというニュースを思い出しました。その時は“究極の親子愛だな”とぐらいにしか思っていませんでしたが、この脚本を読んで、その愛情の中にはさまざまな苦しみや葛藤があったのだろうと考えるようになり、是非とも影で支えた麻友を演じたいと心から思うようになりました。今回は共演経験のある方が多く不思議な安心感がありましたが、現場に入るとその安心感は更なる信頼感へと変わっていきました。特に堀田さんの芝居根性は素晴らしく、出産シーンでの演技は必見です。脚本家・的場友見さんの生み出した“サロガシー”。皆様の心に深く残る作品になっていると思います。是非、お楽しみに。
井上肇 コメント
“サロガシー”。初めて耳にする言葉でした。調べてみれば”代理母出産”のこと。しかし現代社会でその意味合いは、もっと深いものがあるようです。今回のドラマは“究極のサロガシー”。妹が同性愛者である兄の代理母になるという…。その父親としてこの現実をどう受け止めるのか、そして家族としてどう向き合っていくのか、役を演じる上で本当に色々考えさせられました。撮影に入り芝居を重ねていくことで、家族それぞれと感情をぶつけ合い、また家族への思いを共有することができたように思います。この究極の“サロガシー”は、究極の“家族のドラマ”でもあるのです。
宮田早苗 コメント
妊娠することも、出産することも、子供を育てることも、答えがあるわけではないし、一人一人の思いや決断、そしてそこに、倫理的に…などという意見も入ってきたりすると、いよいよ複雑になる。だからこそ、物事を広く捉え、疑問や選択を繰り返し、違うということを許容できたら…。ドラマを通じて、彰子として、一個人として、迷いながら改めて考えてみたいと思います。
斎藤工 コメント
友情出演を決めた理由
そんな偉そうな立場では全くありませんが、数年前から自分の監督作の現場では、極力“託児所”を設けています。出産・育児という希望に満ちたタイミングで、映像業界で働く女性が現場から離れてその多くの才能が現場から失われることは、業界として損失だとかねてから思っていました。海外の映像業界の体制では家族が休憩時間に訪れたりと、スタッフ、キャストのプライベートも当たり前に守られている場面を目撃してきました。日本は日本の事情がありますが、その変わるべき変わらぬ体制には疑問を持っていたので、小さくとも行動することで少しずつでも何か変わっていくと良いなと思っています。また、去年から児童養護施設のドキュメンタリーを作るために、とある施設に時折通っています。そんな私事と作品の内容が少し重なって、必然的な流れで出会わせてもらったと思っています。
台本の感想
大型のドラマや映画は、準備、撮影、仕上げ、そして届けると数年掛かりなので、でき上がった時に時代との誤差が出ることがあると思うのです。「サロガシー」は、今作られ、今発表されるべく、数年前だと生みだされなかったドラマだと思います。本を読ませて頂き、2021年の今だからこそ生まれる必然性がある作品だなと感じました。
女性を特別視して対立する役を演じたことについて
そうですね。個人的には女性蔑視と同時に、過度な女性へのケアということもなんだか逆差別という気がしていて、そのバランスがすごく難しいですよね。部分的に切りとられたら、差別的になってしまうこともあるのだと思います。
視聴者へのメッセージ
この作品を一言でまとめることは難技ですけれど、ヤンシナはとても素晴らしいプロジェクトで、より最前線で本質的なテーマに迫っているのが今回の「サロガシー」なのだと思います。僕は血縁関係だけが家族じゃないと強く思っていて、それ以上に命が紡がれていくことに思いを馳せます。そして “進化に向かう”のが、本能的な僕らのミッション。この作品はそこに大きな選択肢を与えてくれる。誰かがその選択肢によって大きく救われることを期待したいなと思います。ただ、やはりドラマはエンターテインメントなので、主人公の環さん含めて、キャラクターたちの生きた時間というのを気軽に楽しんでいただけたら。何が残るかは、見て下さる方次第だと思うので、気軽に楽しんで頂きたいです。
映画ナタリー @eiga_natalie
代理母出産描いた「サロガシー」を斎藤工ら語る、松本若菜は堀田真由の演技に脱帽
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