本作の舞台は、フィンランド北部の小さな村にある食堂。恩人を探しに上海から息子とやってきた料理人チェンと、食堂を経営するシルカの姿が描かれる。チェンが食堂を手伝い、シルカが恩人探しに協力していくうちに、互いを家族のように思いやる気持ちが芽生えていく。
場面写真にはチェンがシルカとダンスする様子や、村人たちと一緒にサウナを楽しむ姿が切り取られている。カウリスマキは本作の舞台となったラップランドについて「私は数十年もの間、ラップランド地方の大ファンで年2回は訪れているよ。ここは手付かずの自然が残っており、まだ人々によって台無しにされていない、とても神秘的な場所」と述懐。「視覚的に美しくエキゾチックなだけでなく、素朴でオープンな場所だからここを舞台に選んだんだ。こういう場所だからこそ、人々はゆっくりと自分自身に向き合うことができる」と続けた。
「世界で一番しあわせな食堂」は2月19日より東京・新宿ピカデリー、シネクイントほか全国で順次ロードショー。
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国を超えて芽生える絆…ミカ・カウリスマキ「世界で一番しあわせな食堂」場面カット - 映画ナタリー
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