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「アンフェア」シリーズの原作者として知られる秦建日子の小説を映画化した本作。クリスマスイブの東京で起きた連続爆破テロ事件に翻弄される者たちの姿が描かれる。
佐藤は「明日どうなるのかという状況下でどきどきしながら初日を迎えましたが、とりあえず公開できてよかったです」と安堵。MCから周囲の反応を聞かれると「僕の知り合いってほとんどメールもLINEもくれないんですよ。カミさんの電話にしか連絡が来ないんです」と笑う。
石田は会場を見回し、「コロナ禍になってから、お客さんがいないまま宣伝活動をしてきました。もちろん皆さんマスクをしてはいますが、よく来てくださったなと本当に感動しています」とコメント。西島も「今年撮影に入った作品は途中でストップしたり、まだ完成していないものが何本もあります。完成したけど公開されていない映画もある中で、こうやって皆さんに観ていただけるのがとても幸せです」と心境を語った。
「ほかの役だったら誰をやりたい?」という質問が投げかけられると、中村は「勝地の役をやりたいです。西島さんが吸ったタバコの火を消したい」と序盤のシーンを挙げる。広瀬は「容疑者役をやったことがないので、(佐藤演じる)朝比奈仁をやってみたいです」、井之脇は「倫也さんが演じられた謎のIT起業家がいいです。陰のある役をやってみたいですね」と回答した。
続く勝地は「僕も中村倫也くんの役がいいですね。ミステリアスですし、犯人なのかな?と思わせるカットがかっこいい」と述べ、「最近明るい役が多いので、“ミステリアス勝地”もやりたいです。倫也よりいい芝居するんじゃないかな……って嘘です!」と冗談を飛ばす。すると中村が「勝地は頭がよく、ロジカルな芝居をする人です」とたたえ出し、勝地を照れさせていた。
本作の上映時間は99分。その編集についてMCが波多野に尋ねると、西島が「僕と勝地くんのシーンはものすごいカットされました(笑)」とすかさず割り込む場面も。波多野は少し慌てた様子で「群像劇なので疾走感を大切にしたんです。西島さんだけをカットしたわけじゃないですし、順番も入れ替えました」と説明。「俳優部さんの丁寧な芝居が、短く編集することを可能にしたんだと思います」と笑顔で続けた。
最後に佐藤が代表して挨拶へ。「今までの日本映画にはないような、研ぎ澄まされた不思議な質感の作品になっていると思います。犯人当てをするのもよし、登場人物の関係や背景を考えながら観るのもよし。ちょっとでも目を離すと付いていけなくなるので99分間しっかりスクリーンを観てください」と呼びかけた。
「サイレント・トーキョー」は全国で公開中。
じろさん(じろともトン) @jirotomoton
佐藤浩市が「サイレント・トーキョー」初日に安堵、中村倫也と勝地涼は役交換を希望 - 映画ナタリー
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