劇場アニメ「
本作は東京・池袋を舞台にした青春ファンタジー。女子高生の澪が交通事故に遭い“世の境”と呼ばれる不思議な世界へ迷い込んでいくさまが描かれる。松本が澪、瀬戸が澪の幼なじみ・新に声を当てたほか、不思議なものが見える占い師・織夏(おりか)を土屋、不思議な世界で澪を案内するキャラクター・ギーモンを大谷、忘れ物口の係員を木本、世の境を守る番人・殯(もがり)を竹中、澪の昔なじみで世の境で再会する森おばあちゃんを夏木が演じた。
登壇者たちは池袋を周遊する真っ赤なIKEBUSに乗ってHareza池袋の屋外スペースに来場。松本は瀬戸の第一印象を「シュッとされてるのでイケイケな方かと思った」と明かしつつ、「お話してみると、ちょっと天然さん?なのか。少し抜けたところがあって、人見知りなんですけど最初から楽しく共演することができました」と親しみを込めて語る。一方の瀬戸は「大人っぽくてクールな方かと思ったら、けっこう不思議な方でつかめない。関西の方だからなのか、たまにボソっと話す言葉が面白かったり。とても素敵な女優さんです」と言葉を返した。
努力や面倒なことが嫌いで、自分に自信がなく何事もあきらめやすい性格の澪。このキャラクターにちなみ「壁にぶつかったときはどのように乗り越えた?」という質問がベテラン俳優陣に投げかけられた。夏木は「私ぐらいの年齢になると時間がなくなる。とにかく10代、20代のうちに夢に向かって動いてほしい。叶えないと幻に終わる。早いうちから行動を」とアドバイス。土屋は「周囲や世の中の意見を聞きすぎないように。1回きりの自分だけの人生。後悔しないために一歩踏み出すことが大事。自分の心を信じて」と述べ、大谷は「1日1mmでも前に進めば、1年だけでも36.5cmも進める。凹むことは絶対にあるけど、昨日の自分に負けないように1mmだけ前に進んでみよう」と言葉を投げかけた。
映画の「思いを伝えることの大切さ」というテーマにちなみ、「今思いを伝えたい大切な人とその思いとは?」という質問も。松本は「特別なことではないんですけど、家族だったり、地元大阪の友達だったり。そばにいてくれる人には『ありがとう』の気持ちを伝えたい」と答え、瀬戸は「エンドロールで改めてたくさんの方が関わっていることがわかった。皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」と真摯に語る。そして竹中は「瀬名監督の情熱がいっぱい詰まった映画をぜひスクリーンで。これが今一番伝えたいこと」とアピールした。
イベントでは豊島区の区長を務める高野之夫から松本へ、“聖地認定トキワ荘クリスタルオブジェ”が贈呈される場面も。最後に瀬名は「この映画は思いの映画。すごいCGがあるわけでも、派手なアクションがあるわけでもない。この豊島区に住んでいる女の子が人生を変えるために、自分自身に全力で向き合う作品です。ぜひ劇場でご覧ください」と力強くコメント。また、松本が「澪のように自分なんてダメな人間と思ってしまう部分は、どんな人の中にもあるんじゃないかと思います。そんな澪が大切な人や好きなものに向き合って、自分の中の芯に気付き始める。その姿を通して、私自身も大切なものを改めて考えることができました。いろんな人に届けばうれしいです」と語り、イベントを締めくくった。
「君は彼方」は11月27日より東京・TOHOシネマズ 池袋ほか全国でロードショー。
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