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じろうが長年コントで演じてきた、40代の独身女性・川嶋佳子による日記という体で書かれた小説を映画化した本作。とある会社で派遣社員として働く佳子の悲喜こもごもが描かれる。松雪泰子が佳子を演じ、彼女の生活に大きな影響をもたらす岡本くん役で清水が出演した。
松雪は「じろうさんによる本当に言葉の美しい脚本と、それを見事に映像として立ち上げられた大九監督のもとで、佳子を演じさせてもらいました。温かい気持ちになる素敵な作品に仕上がっています」と挨拶。じろうはなぜか、本作に出演している後輩・
大九とじろうは、「美人が婚活してみたら」でも監督と脚本家としてタッグを組んだ。今回の企画について、大九は「せっかくのコントの王様ですよ。キングオブコント(優勝者)ですよ。そんな方とご一緒するんですから、じろうさんの発する細かい言葉もできるだけ拾いたい。脚本だけ書いていただくよりは、あんなに素敵な著作をお持ちなんだから、あれを映画にしたいと思いました」と振り返る。それを受けじろうは「まさかまさかの、松雪さんと黒木華ちゃんが出演してくれるなんて。誰も見てないサイトでひっそりと連載していた原作がこんな形になるから、何が起こるかわからないですね」と自虐して笑いを起こした。
タイトルに関する話題で「甘いお酒でうがいしたことがあるのか?」と聞かれたじろうは「ないです。佳子さんがやりそうなことをタイトルにしました。なんとなくです」と告白。さらに「……ビンゴ大会は盛り上がりましたか?」と鈴木のふりを続けて笑いを誘う。また舞台挨拶では松雪が、劇中に登場する酒・グラッパを登壇者にプレゼントする場面も。じろうは箱を受け取り「僕のだけ、チッチッチッチッチって(鳴ってる)……。爆弾入ってます?」とジョークを飛ばす。さらに大久は「じろうさんに一度『甘いお酒ってなんですか?』と聞いたら、ワインだと言っていて。違うなと思ってグラッパに変えました(笑)」と裏話を披露。また撮影当時19歳で、現在21歳になった清水は、お酒が苦手だそうで「甘いお酒しか飲めないんです」「グラッパは強いんですか? ああ、がんばります……! ちびちび飲みます」とはにかんだ。
最後に松雪は「佳子さんは後ろ向きな人物ではありますが、最終的には光をつかみ取る力がある人だと感じました。映画をご覧になった皆さんの心にも、温かい光が灯るんじゃないかと思います」と観客にメッセージを送った。
「甘いお酒でうがい」は東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほかで上映中。
※記事初出時、内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします
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「甘いお酒でうがい」松雪泰子が“甘いお酒”贈る、じろうは空気階段になりすます - 映画ナタリー
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